こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!
教員として働いていると、

「教員を辞めたい…。」
「でもやりたいことがあるわけじゃない…。」
「他にできる仕事なんてあるのかな…?」
そんなふうに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
教員という仕事の性質上、勤務時間の長さや人間関係の複雑さに疲弊してしまう人は多いです。
私も10年間公立高校の教員として勤務しましたが、「辞めたい」と思ったことは何度もありました。
しかし、教員以外の勤務経験が無い場合、「辞めたい」と思っても何から始めればいいか分からない状態だと思います。
この記事では、「教員を辞めたい」と思った時に整理すべきことを解説します。
- 辞めたいのに一歩が踏み出せない理由
- 辞める前に整理すべきこと
- 現職で改善できるかの判断軸
- 転職を考え始めるときの最初の一歩

公立高校教員として10年勤務し、実際に転職した私の体験を元にお伝えします。
教員を辞めたいのに踏み出せない理由
「教員を辞めたい」と考えたことはあるものの、なかなか一歩が踏み出せない。
多くの人が経験したことがあると思いますし、私自身も同じような状態が長く続いていました。
ここでは、「私が当時一歩を踏み出すことができなかった理由」を紹介していきます。
① 転職して年収が下がるかもしれない
私が本格的に転職を考え始めたのが教員10年目、当時は年収約650万円でした。
長時間勤務や職場の人間関係に悩まされたりと大変なことは多かったものの、給与は年功序列で上がっていくため、年数を重ねれば重ねるほど安定します。
しかし、未経験で民間企業への転職を考える場合、ほとんどの場合年収は下がってしまいます。
ネットで調べても、実際に求人票を見ても「教員より高い年収」で転職できるケースは無さそうです。
10年間、大変な思いをしながら働いてきたこともあり、

今この安定を捨てるのはもったいない…。
という心理がどうしても働いてしまいます。
私も転職時に年収が150万円以上下がることが分かっていましたが、それでも転職を決断した理由は関連記事で紹介しています。
② 民間企業で通用する自信がない
「教員は社会経験がない」
「民間経験のない自分には市場価値がない」
これらは、教員からの転職を考える多くの方が不安に感じてしまうことだと思います。
教員として働いていると「利益を追求すること」や「数字を追うこと」を求められる機会は少ないので、やむを得ないとも言えます。
そのため、「民間企業では通用しないのではないか」と考えてしまう人も多いはずです。

私は30代未経験で転職活動を開始し、確かに書類選考の通過率は決して高くありませんでした。
しかし、実際に民間企業へ転職して「教員の経験が役に立たなかった」とは全く思っていません。
今思えば、「教員は社会経験がない」という言葉で自分自身を呪っていたんだと感じています。
③ 退職のタイミングと転職スケジュールが合わない
教員を退職する場合、「意向調書」に退職の旨を記載することになりますが、私の自治体では意向調書の提出締切は9月末でした。
その一方、4月1日での入社を目指す場合、転職活動の開始は10~12月頃になることがほとんどです。
この「退職を伝えるタイミング」と「転職活動のスケジュール」が合わないため、実際に転職に踏み切れない人が多いはずです。

「内定が無い状態で退職を伝えるのはリスクが高い」
「内定が出てから退職を伝えると学校に迷惑がかかる」
民間企業間での転職のように、「内定獲得後に退職交渉」できないことが、教員の転職が難しい理由の一つにもなっています。
私もそうでしたが、「周りに迷惑をかけないように」と真面目な先生ほど、このタイミングの壁にぶち当たります。
私が転職活動を通じて感じた、「教員からの転職が難しい理由」は関連記事で紹介しています。
④ 公務員の安定を手放すのが怖い
「親が教員だったから」
「家族に勧められたから」
「公務員は安定しているから」
こういった理由で教員を志した人も一定数いるのではないでしょうか。
特に「安定」を理由に教員になった人にとっては、その「安定」を手放すことの恐怖はとても大きいはずです。
- 安定した給与・賞与
- 毎年の定期的な昇給
- 充実した退職金制度
- 各種福利厚生制度
教員を辞めることはすなわち、これらの「安定」を手放すことでもあります。
実際に私も民間企業に転職し、「いかに公務員が恵まれていたか」ということは強く実感しています。
ただし「待遇面・制度面の安定」と「安定して長く働けるか」ということは別軸で考える必要があると感じています。

待遇や制度が安定していても、長く働けなければ意味がないですからね…。
⑤ 転職活動の進め方が全くイメージできない
私が勤めていた学校でも一定数民間企業出身の方はいましたが、大学卒業後すぐに教員になった人も多いと思います。
民間企業での就業経験がない場合、就職活動や転職活動を行ったことがない人がほとんどのはずです。
そのため、もし仮に「教員を辞めたい」と思っていても、そもそも転職活動の進め方が全くイメージできない人も多いのではないでしょうか。

私も転職活動が初めてで、何から始めればいいか全く分かりませんでした。
当時の私は次のような堂々巡りになってしまっていました。
なんとなく「辞めたい」
⇩
転職サイトを眺めてみる
⇩
企業のイメージ湧かない
⇩
転職エージェントと面談
⇩
「転職の意思が固まったらまた連絡してください」と一蹴される
⇩
振出しに戻る
当時の私を含め、民間経験がない教員にとって、中途転職の進め方は未知の世界です。
しかし、「知らないから怖い」だけであって、実践してみると一つひとつのステップはそこまで難しくないことが分かりました。
私が実際に転職を成功させた、【教員転職ロードマップ】は関連記事で紹介しています。
「辞めたい理由」を言語化してみる
ここまでは、「辞めたい」と思っても私が一歩を踏み出せなかった理由を紹介してきましたが、ここからが本題です。
「なんとなく辞めたい」のままでは、仮に転職しても今と同じような悩みを繰り返してしまうリスクがあります。
私は「今の仕事の何が嫌なのか」を具体的に言葉にすること、すなわち「辞めたい理由の言語化」がすべての出発点だと考えています。
辞めたい理由を分類してみる
教員は、その働き方や学校という組織の構造上、不満やモヤモヤを抱えやすい仕事だと言えます。
まずは自分の「辞めたい理由」を具体的に言語化してみてください。
具体的に言語化することが難しい場合、次の例を参考にしてみてください。
| 辞めたい理由の分類(例) | 具体例 |
|---|---|
| 【業務量・長時間労働】 | ・残業時間が長すぎる ・部活で休日出勤が当たり前 ・グループ業務が多すぎる |
| 【人間関係】 | ・生徒・保護者との関係がうまくいかない ・同僚との関係がうまくいかない ・上司・管理職がパワハラ気質で困っている |
| 【給与・待遇】 | ・給与が労働時間に見合っていないと感じる ・残業手当がつかないことに納得できない ・年々退職金が減っていることに対する不安 |
| 【やりがい・価値観】 | ・やりがい搾取な働き方に辟易している ・「教育」の在り方に対して違和感がある ・自分自身の将来のキャリアに対する不安 |
あなたが「辞めたい」と思っている理由に当てはまるものはありますか?
明確な理由がある場合もあれば、複数の理由が複合的に絡み合っている場合もあると思います。

言語化がするだけで解決の糸口が見える場合もあります。
「解決可能な問題」か「構造的な問題」かを切り分ける
次に、言語化したその「辞めたい理由」が、「解決可能な問題」か「構造的な問題」かを考えてみてください。
例えば、先述した具体例の「同僚との関係がうまくいかない」で考えてみましょう。
その同僚が異動、もしくは自分自身が異動することで今抱えている問題が解決するのであれば「解決可能な問題」と判断して問題ありません。
意向調書の「異動に際して配慮してほしい事項」に、「その人とは一緒に働けない」旨を記載しておけば、今後同じ職場で働くことはなくなるはずです。
その一方で、年度が変わっても、異動しても毎年同僚との関係に悩まされている場合は「構造的な問題」と判断した方がいいかもしれません。
もちろん、「良好な人間関係を形成する力」はどの職場でも求められますが、学校ではその「関係を構築しなければならない人の数」がかなり多いです。

私の経験上、教員には「クセが強い人」も多い気がしています…。
辞める前に「現職で改善できないか」を考えてみる
ここまで、【辞めたい理由の言語化】⇨【分類】⇨【切り分け】を行ってきました。
今自分が抱えている問題が「解決可能な問題」であるならば、まずは現職のまま問題の解決を試みてほしいです。
その問題が解決されれば、教員として前向きに働ける可能性は高まります。
もし、辞めたいと思っている理由が「構造的な問題」であったとしても、まずは「現職で改善できないか」考えてみてください。
「教員からの転職」は大きな決断です。
できることをやり切ったうえで判断することが、後悔のない選択につながると私は考えています。

最終的に「辞める」決断をしたとしても、「改善を試みた経験」は転職面接でも評価されるポイントになります。
改善を試みる価値があるケース
もし自分の抱えている問題が「構造的な問題」であったとしても、「なんとか改善できないか」という視点は常に持ってほしいです。
以下のようなケースでは改善を試みる価値はあると考えています。
- 部活動の顧問を変更、または外部コーチ活用に向けて動ける環境がある
- 異動で職場環境が変わる可能性がある
- 管理職や信頼できる同僚に相談できる環境がある
地域移行が進みつつあるものの、部活動等の問題に関しては構造的に変えることが難しく、すぐに解決できる問題ではないかもしれません。
しかし全部は難しくても、外部コーチの活用や顧問の当番制などで、一部忙しさの解消はできるかもしれません。
また、教員にとっては人間関係も根深い問題の一つです。
私も職員室内の人間関係にはかなり悩まされましたが、相談できる環境があったことと、異動のおかげでその後の3年間は心穏やかに過ごすことができました。
改善が難しいと判断できるケース
一方で改善が難しい、あるいは今すぐに逃げた方がいいようなケースも存在します。
- 長時間労働・部活の負担が構造的に変わらない(学校全体の問題)
- 心身への影響が出ている・すでに限界に近い
- 価値観・キャリアの方向性が教職と根本的にズレている
あまり多くないかもしれませんが、学校全体の文化として長時間労働や部活の休日出勤が当たり前になっているケース等は注意が必要です。
異動までに数年かかる場合、その間に心身に支障をきたしてしまう可能性も大いにあります。
また、そもそも自分の価値観とキャリアの方向性が全く異なっているような状態も注意が必要です。
自分の価値観を把握しないまま何となく教員になってしまった場合、こういった状況に陥ってしまう可能性もあります。
改善が難しいなら、転職は「逃げ」ではなく「選択」
辞めたい理由を言語化し、現職で改善できないか模索し、それでも改善が難しいようであれば「転職」が初めて選択肢に入ってきます。
転職は決して「逃げ」や「甘え」なんかではなく、立派な「選択」の一つです。
これまで真面目に働いてきた先生ほど、自己犠牲の精神から、

「先生が転職するのは無責任だ」
「生徒や保護者に申し訳ない」
「周りの先生に迷惑がかかる」
と考えてしまいがちです。
考え方自体はとても立派なものだと思いますが、周りに気を遣える先生だからこそ、もっと自分の心の声に耳を傾けてもいいのではないでしょうか。
他にもっと向いている仕事があったとしても、自分から動かなければ誰もそれを教えてくれません。
心身の不調で退職することになったとしても、誰もその後の生活を保障してくれません。
今まで自分の気持ちや時間を犠牲にして、周りの人のために生きてきた先生こそ、これからは自分のキャリアを主体的に選ぶべきだと私は考えています。
転職を「現実的な選択肢」として考え始めるために
とはいえ、転職の「て」の字も分からない場合、何から始めればいいか分からない人も多いと思います。
すぐに転職を「決断」することは難しくても、「情報収集」は今からでも始められます。
転職エージェントの登録はハードルが高いと思いますが、まずは転職サイトで求人を閲覧するだけならすぐに「辞める決断」をする必要はありません。
おすすめの転職サイト・口コミサイトについては関連記事を参考にしてみてください。
登録自体は無料ですぐにできるため、最初の情報収集にはおすすめです。

「調べただけで転職しなかった」ケースでもお金は一切かかりません。
教員から転職した私がいちばん後悔したこと
30代半ばで10年続けた教員を辞め、民間企業へ転職した私ですが、「教員を辞めたこと」「民間企業へ転職したこと」自体に後悔はありません。
一つ後悔があるとすれば、それは「もっと早く動き出せばよかった」ということです。
- 未経験でも採用されやすい
- 選択肢の幅が広がる
- 転職市場の情報をじっくり収集できる
- 更なるステップアップに踏み切りやすい
実際の転職活動においては、30代未経験での転職だったため、どうしても未経験でも採用可能な求人の数は限られていました。
もう少し若い段階であればポテンシャル採用の可能性も高まり、選択肢もより多かったと思います。
また、転職して1年以上経った現在も転職サイトには登録していますが、20代であれば更なるステップアップのための転職もしやすかったように思います。
とはいえ「今日が人生で一番若い日」、特に30代、40代の方には後悔がなるべく少なくなるように動いてほしいです。
転職の第一歩は「自己分析」から
もし転職が「現実的な選択肢」になってきた場合、転職の第一歩は「自己分析」であると私は考えています。
どんな転職活動も、自己分析なしには始まりません。
むしろ、転職を考えていない先生も含め、私は「全ての教員が自己分析をするべき」だと考えています。
「自分は何を大切にしているか」
「自分の得意なことは何か」
「自分の好きなことは何か」
「自分はどんな生き方をしたいか」
これらを言語化することが後悔しない転職の土台になることはもちろん、今後どのような選択をするべきかも判断しやすくなります。
自己分析の進め方
しかし、教員経験しかない場合、自己分析を行ったことが無い人も多いと思います。
私は教員からの転職において、自己分析については以下の書籍を活用することをおすすめしています。
書籍自体がワーク形式になっており、実際に手を動かしながらワークを進めていくことで、自分の「やりたいこと」を見つけられる仕様になっています。
書籍の詳しい内容については、関連記事に記載しているので参考にしてみてください。
一人では進めにくい場合はキャリアコーチングへ

自己分析を一人で進められる自信がない。
日々の業務が忙しく、そもそも自己分析が初めての場合は、そう感じてしまう方も多いはずです。
そんな方へはキャリアコーチングの登録をおすすめしています。
転職エージェントとは異なり、「転職前提でない相談」ができるため、自己分析から伴走してもらえるのがキャリアコーチングの強みです。
有料ではあるものの、多くのサービスで「初回無料面談」を実施しているため、試しに相談してみる価値は大いにあると思います。

私もキャリアコーチングで転職活動を伴走してもらい、転職の意思決定をすることができました。
まとめ:「辞めたい」は大切なサイン。まず整理することから始めよう
今回は「教員を辞めたい」と思ったときに、整理すべきことを解説してきました。
教員を辞めたいと思うことは「逃げ」でも「甘え」でもなく、大切なサインです。
あなたの心が発しているサインを無視せず、整理することから始めましょう。
- 「辞めたい理由」を言語化する
- 現職での改善策を考える
- 改善が難しければ転職を考える
- 自己分析で自己理解を深める
- キャリアコーチングで伴走してもらう
私は最終的に教員からの転職を決断しましたが、教員を辞める・辞めないの選択に正解はありません。
大切なのはしっかりと自己理解を深め、自分の軸で判断することです。
その「自分の軸」を明らかにするために、まずは自己分析から始めてみてください。
教員からの転職を考えている方へ
おすすめの転職サイト・エージェント・サービスについては以下の記事をご覧ください。✅ おすすめの転職サービス・書籍まとめ
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