こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!

「教員をこのまま続けていいのかな」
「多忙な働き方にモヤモヤしている」
「辞めた人のリアルな話が知りたい」
教員からの転職を考え始めたものの、周りに相談できず、悩みを抱えていませんか?
私も、教員として10年間働く中で、働き方・将来のキャリア・収入・プライベートとのバランスに悩み続けてきました。
そして悩んだ末、最終的に民間企業への転職を決断しました。
結論から言うと、転職して良かった点もあれば、正直転職したことによるデメリットもあります。
ただし、今の私は「自分でキャリアを選んでいる」という実感を持って働けています。
この記事では、以下の点を私の体験談ベースで包み隠さずお伝えします。
- 教員から転職して実際に何が良くなったか
- 逆にどんな点が大変だったか
- 30代・未経験での転職活動で感じたリアル
- 働き方や価値観がどう変わったか

「教員からの転職」を考え始めた人が、自分に合ったキャリアを見つけるヒントになれば幸いです!
教員から民間企業へ転職して良かった?【結論:良い面も悪い面もある】
まず最初にお伝えしたいのは、「転職=すべてが良くなる魔法」ではない、ということです。
実際に転職してみて、働きやすさが大きく改善された部分もあれば、想像以上にギャップを感じた部分もありました。
ただし、今振り返ってみると、メリットとデメリットの両方を理解したうえで「納得して選んだ選択」であることは間違いありません。

ここからは、私自身の体験をもとに、リアルな変化をお伝えしていきます!
良かった点①:残業時間の減少と休日日数の増加
残業時間の変化
- 転職前:月平均30時間(多い月:60〜80時間)
- 転職後:月平均15時間(多い月:30〜40時間)
教員時代は、学校ごとに業務量の差が非常に大きく、「忙しさが学校に左右される」側面が強くありました。
部活動が盛んな学校では平日の放課後に加え、土日の大会引率・練習対応が続き、実質的に休みがほとんどない状態になることも珍しくありません。
土日の部活動を残業時間に含めて換算すると、月100時間を超えてしまう月もありました。
詳しくは「【部活指導の負担】勤務時間・手当の実態と教員が取るべき対策」で紹介しています。
「仕事が終わらない」というより、「終わる前提で仕事が組まれていない」働き方だったと感じています。
一方、転職後は労務管理が明確にルール化されており、残業時間の上限も厳しく管理されています。

業務量の調整も行われるため、「仕事が終わらない」という感覚は大きく減りました。
休日日数の変化
- 転職前:年間約110日(毎月1回土曜出勤)
- 転職後:年間121日+夏季休暇5日(+年末年始12/27(土)〜1/4(日)は休み)
部活動の主顧問を担当していた頃は、実質的な年間休日が30日程度だった年もあります。
休日にしっかり休めない状態が続くと、体力面だけでなく、気力や集中力にも影響が出ていました。
現職では夏季休暇が5日付与されており、有給休暇も1年で5日の取得義務があります。

「休むことを前提に働く」リズムが作れるようになりました。
良かった点②:休暇取得タイミングの自由度
- 転職前:生徒が登校しない夏休み・冬休みと、定期テスト期間以外は取りづらい
- 転職後:繁忙期(年度末等)を除き比較的自由に取れる
教員時代は、授業・学校行事などの影響で、年休を自分のタイミングで取ることが難しい環境でした。
仮に休みを取ろうとすると、授業の振替調整や自習課題の準備、他の先生への依頼など、休むための準備コストが非常に高くなりがちでした。
また、春休みにも生徒が登校しない期間がありますが、年度末〜年度初めは業務が集中し、実質的には休暇の自由度が低かったです。
現在の職場では、年度末等の繁忙期を除けば比較的自由に有給休暇を取得できます。
チームで業務を分担しているため、事前に調整さえできれば、プライベートの予定を優先することも可能です。

休みたいときに休めることが想像以上に心理的な余裕につながっています。
良かった点③:キャリアの選択肢が広がった
教員のキャリアパスは、基本的に以下のような限られた選択肢になりやすい構造です。
- 学校間の異動
- 管理職を目指す
- 行政への人事交流
そのため、大きな不満がなくても

このまま同じ働き方をあと数十年も続けるのか…。
という漠然とした不安を感じることもありました。
しかし、2025年に民間企業への転職を経験したことで、複数の選択肢を現実的に考えられるようになりました。
- 管理職を目指す
- プロジェクト異動
- 部署異動
- グループ会社への転籍
- 再転職
- 副業
- 教員に戻る

「一度外の世界を知った」という経験そのものが、将来の意思決定の幅を広げてくれたと感じています。
良くなかった点①:年収・月収の低下
- 転職前:年収650万円/手取り月収29万円
- 転職後:年収490万円/手取り月収23〜28万円
年収は大きく下がりました。
特に、教員時代は基本給が高く、賞与の支給額も安定していたため、その差を強く実感しています。後述する住宅手当が無くなったのも大きいです。
比較の詳細は「教員から民間企業に転職したら年収はいくら下がった?元教員が手取りまで公開」をご覧ください。
残業が少ない点はメリットでもありますが、「残業代込み」で見ていた収入水準と比較すると、生活設計の見直しが必要になりました。

家計管理や貯蓄・投資のバランスを再設計する必要が出てきた点は、現実的な課題でした。
良くなかった点②:福利厚生の薄さ
福利厚生面も転職後に大きく変化しました。民間企業へ転職後に無くなった主な制度は以下の通りです。
- 住宅手当
- 退職金制度
- 共済組合サービス
- 1時間単位の年休
福利厚生という観点では、公務員時代の制度の手厚さを改めて実感しました。特に住宅手当の有無は、毎月の手取り額に直接影響します。
福利厚生の比較は「【元教員が解説】公務員と民間企業の福利厚生を本音で比較」で紹介しています。

「休みやすさ」は改善したものの、制度面そのものの充実度では、教員時代の方が恵まれていたと感じています。
転職活動で大変だったこと・良かったこと
ここまで「転職後に感じていること」を紹介してきました。
ここからは、「転職活動を通じて感じたこと」をお伝えしていきます。
大変だったこと①:退職を伝えるタイミングの難しさ
転職活動をしている際に一番悩んだのが、「いつ退職を伝えるか」です。
教員最後の年は3年生の担任を持っていたため、年度途中での退職は考えていませんでした。
また、内定が出る前に退職を伝える勇気はないものの、意向調書の提出締切は内定が出る前に設定されている…。
そして、4月入社の求人票はそもそもそんなに早い時期から出ていない。
この【退職の意向を伝える期限】と【4月入社の求人時期】がズレる問題がありました。
内定が無い状態で退職を伝えるリスクを考えると、精神的なプレッシャーも大きかったです。

私の実体験をもとに作成した【教員転職ロードマップ】は、関連記事を参考にしてください。
関連記事:「【実体験】教員の転職はいつがベスト?タイミングと4月入社までのロードマップ」
大変だったこと②:30代・未経験転職の壁
私は大学卒業後、10年間教員を続けたため、民間企業での就業経験はありませんでした。
30代・未経験、かつ年齢的な影響もあり、書類選考の通過率は決して高くありませんでした。
「未経験歓迎」と求人票には書かれていても、実際には20代向けのポテンシャル採用が中心であるケースが多かったように感じます。
「教育業界以外」で探すとなると、選択肢はグッと狭まるのではないでしょうか。
この「30代・未経験転職の壁」にはかなり苦しめられました。

実際の内定獲得率などは関連記事で紹介しています。
関連記事:「【教員からの転職は難しい?】応募27社の内定獲得率と転職成功のコツ3選」
大変だったこと③:スケジュール調整
教員として働いている以上、授業のスケジュールが固定されているため、面接日程の調整は想像以上に大変でした。
最近ではリモート面接が主流ですが、休日や平日の遅い時間に対応してくれる会社は多くないため、理想通りのスケジュールを組むことはできません。
私の場合は「転職活動をしている」と学校で明かしておらず、授業が無い午後に年休を取るなどの対応が必要でした。
また、複数社同時に面接に進んだ場合はさらに日程調整は難しくなります。
そういった意味でも、転職エージェントやキャリアコーチングサービスを活用してのスケジュール調整は必須と言えます。

転職を決意したけど、どこのエージェントに登録すればいいか迷っている
という人は関連記事にも目を通してみてください。
関連記事:「教員におすすめの転職エージェント厳選2社を比較【異業種・教育系どちらも解説】」
良かったこと①:自己理解が深まった
転職活動を通じて感じた良かったことの一つに、「自己理解が深まった」という点が挙げられます。
就活経験が無かったため、これまで本格的な自己分析をする機会がなく、転職活動を通して初めて自分の価値観や志向性と向き合いました。
「何を大切にしたいか」や、逆に「どんな働き方が合わないのか」が明確になった点は、今後のキャリア設計にも大きく役立っています。
私が自己分析に活用した書籍については、関連記事を参考にしてください。
関連記事:「やりたいことが分からない教員へ|転職前の自己分析におすすめの書籍『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』」
ちなみに、自己分析は一人で進めるのが難しいと感じる方も多いと思います。

私はキャリアコーチングサービスを利用して、自分の価値観や強みを一緒に整理してもらいました。
「働き方にモヤモヤしている」「自己分析を一人で進められる自信が無い」という人には、キャリアコーチングサービスの登録をおすすめします。
気になる方は「【教員歴10年】30代未経験で民間企業へ転職した元教員がキャリアコーチングをおすすめする理由」をご覧ください。
良かったこと②:主体的にキャリアを選ぶ経験ができた
私の場合、大学卒業後、将来について深く考えることなく、ファーストキャリアに教員を選びました。
当時教員を志した理由は、

「教えることに興味があったから」
「英語が比較的得意だから」
「公務員で安定してそうだから」
程度のものでした。
半年間の転職活動を通じて、「安定しているから教員になった」という受け身の選択から、「自分の意思でキャリアを考える」意識に変化しました。
この経験は、今後の社会人生活を長期的に考えるうえで大きな財産だと感じています。
転職後に変わったこと
最後に【教員から民間企業へ転職して良かった?】の項目で紹介した点以外の変化について紹介します。
働き方の変化
残業時間・休日日数・休暇・年収など以外に、働き方も大きく変わりました。
教員の頃は、「仕事が終わらなければ休みの日に学校に行く」ということを当然のように行っていました。
私の周りでもそのような先生は多く、休みの日でも部活の指導で出勤している先生を含め、複数人は職員室に人がいる状態でした。
現職では、転職前に比べて労務管理がかなり徹底されており、残業上限・休日出勤の制限が明確になり、プライベートの確保がしやすくなりました。
また、教員時代はコロナ禍の登校が制限されていた期間を除き、基本的に在宅勤務は行えませんでした。
しかし現職では、週2日の在宅勤務や定時前後1時間の時差出勤など、柔軟な働き方も可能になっています。
詳細は「教員と民間企業の働き方の違いを徹底比較|残業・休日出勤・労務管理はどう変わる?」で紹介しています。
仕事への向き合い方の変化
評価の仕組みの変化に伴い、仕事への向き合い方も変わっています。
教員時代は、年始にほぼ自動的に昇給(評価により上昇幅は異なる)していました。
これは公務員である教員の強みであると同時に、頑張っている若手の先生などからすると、

頑張っているのに評価されずつらい…。
と「モヤモヤ」や不満を感じてしまう要因にもなり得ます。
その一方で、現職では評価次第で昇給しない可能性もあるため、成果に対する意識が自然と高まりました。
経験年数や年齢でグレードが決まるわけではないため、自分より年下で自分より給与が高い人も多くいます。
今後給料を上げていくためには、より主体的に社会人としてのスキルを磨き続ける必要性を実感しています。
まとめ:「何を大切にしたいか」という軸が大切
教員から民間企業へ転職して感じたのは、「働き方・収入・安定・成長」のバランスをどう捉えるかで、選択の正解は大きく変わるということです。
- 残業や休日の負担を減らしたい?
- 安定した収入や福利厚生を重視したい?
- 将来的なキャリアの選択肢を広げたい?
- 自分の裁量で働き方を設計したい?
どれを優先するかによって、教員という仕事が「合う人」もいれば、「別の環境の方が合う人」もいます。
私自身は、収入面や福利厚生ではデメリットを受け入れることになりましたが、
- 働く時間のコントロールがしやすくなったこと
- 休むタイミングを自分で決められるようになったこと
- キャリアの選択肢が広がったこと
- 主体的にキャリアを考える意識が身についたこと
これらの変化は、長期的に見て大きな価値があると感じています。
もし今、

「今の働き方に違和感がある」
「このまま教員を続けていいか不安」
「他の働き方を知ってみたい」
と感じていても、いきなり転職を決断する必要はありません。
まず自己分析をしてみる、転職サイトに登録して情報収集する、実際に転職した人の体験談を読むなど、小さな行動から始めてみてください。
実際、転職サイトは登録してもすぐに転職する必要はなく、求人を見ながら市場感を知るだけでも参考になります。
私自身も、まずは転職サイトに登録して求人を見るところから始めました。おすすめのサイトは以下の記事で紹介しています。
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行動を起こすことで、これまで見えなかった選択肢が見えてきます。

「何を大切にして働きたいのか」という軸を少しずつ言語化していくことが、後悔しないキャリア選択につながります。
教員からの転職を考えている方へ
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