こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!
教員の仕事は日々忙しく、

「もう限界かもしれない…。」
「辞めたいと思うのは“甘え”なのかな…。」
「周りの先生は不満も言わず頑張ってるし…。」
そんなふうに悩みながらも、誰にも本音を言えず、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか?
教員の置かれている状況は厳しく、
- 慢性的な長時間労働
- 生徒・保護者・同僚との人間関係の難しさ
- 将来への閉塞感
「辞めたい」と思ってしまう方が多くいるのも無理はありません。

私自身も教員を10年続けるなかで、「辞めたい」と思ったタイミングは何度もありました。
結論から言うと、「辞めたい」と思うほど追い込まれている時点で、何かしらの対策を取るべき状態です。
それは必ずしも「退職」だけではありませんが、我慢し続けることが最適解になることはほぼありません。
この記事では、
- 私が「教員を辞めたい」と思った理由
- 「教員を辞めたい」と思ったときに考えるべきこと
- 「教員を辞めたい」と思ったときに取るべき対策
を、実体験ベースで具体的に紹介します。
この記事を読み終える頃には、「今の自分は何に苦しんでいるのか」「次に何をすべきか」が、かなりクリアになるはずです。
私が「教員を辞めたい」と思った理由
私は10年間、2校の公立高校でそれぞれ5年間ずつ教員として勤務しました。
「教員を辞めたい」と思ったことは何度もありますが、理由については概ね以下の3つに分類されます。
① 部活動による長時間労働
私は最初の勤務校で野球部の顧問を務めていました。
今でこそ「部活動の地域移行」の動きが広まりつつありますが、まだまだ部活動による長時間労働に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
私が部活動の顧問をしていた時期は、
- 多い月の残業時間は100時間超
- 年間休日は約30日程度
- 土日祝日、長期休業も大会や練習
という状況でした。
「忙しい」と言葉では簡単に言えますが、自分の人生が仕事だけで消費されていく感覚が常にありました。
さらに辛かったのは、
- 指導経験のない他の先生に部活動指導を頼めない雰囲気
- 「若手だから」「主顧問だから」という暗黙の了解
という、他の先生に頼んで休みづらいという状況でした。
もし2校目への異動後もこの状況が続いていたら、おそらく10年も教員を続けることはできなかったと思います。
② 生徒・保護者・同僚との人間関係トラブル
教員として働いていると、様々な関係者を巻き込んで仕事をしなければならないため、どうしても人間関係のトラブルは起きてしまいがちです。
- 生徒指導を機に生徒との関係性が悪化
- 保護者からの理不尽なクレーム
- 同僚からの嫌がらせに近い態度や言動
私自身、自分が担任をしているクラスの生徒の保護者から、恫喝に近いような電話を受けたこともあります。

その後も生徒・保護者との関係は続いていくので、かなり大変な思いをしました。
また、教員同士の人間関係に悩んでいる方も多いと思います。
私自身も、同僚から嫌がらせに近い態度を取られたり、言動を受けたりしましたが、教員として働いていると年度途中での異動は基本的に無く、「逃げ場がない」と感じてしまいがちです。
③ 将来への閉塞感
私が「教員を辞めたい」を思った理由の中では、これが一番大きいかもしれません。
当時、様々な理由で教員としての働き方にモヤモヤしていましたが、

この働き方をあと30年以上続けられるかな…?
と考えた時が一番辛かったです。
公務員として待遇や福利厚生は安定していたものの、
- キャリアの選択肢が限られている
- 「管理職になりたい」と思えない
- 異動によって忙しさが大きく左右される
という、行き場が無く、先が見えないような「息苦しさ」を感じていました。
当時32歳、「これ以上年数を重ねると転職すること自体難しくなる」と感じ、最終的に私は転職の意思決定をしました。
「教員を辞めたい」と思ったときに考えるべきこと
程度の差はあれど、少なくともこの記事を読んでいる方は、「教員を辞めたい」と思っている、あるいは思ったことがある方だと思います。
ここからは、「教員を辞めたい」を思ったときに考えるべきことを紹介していきます。
① 「辞めたい=甘え」ではない
これは声を大にして言いたいことですが、「辞めたい」と思うことは決して“甘え”ではありません。
私がそのように考える理由はいくつかありますが、以下のようなものが挙げられます。
- 長時間労働が辛いのは当たり前
- 教員は対人関係の負荷が異常に高い
- 同じ環境でも感じ方は人それぞれ異なる
民間企業に転職してから改めて感じていることですが、教員の勤務時間はやはり長いです。
関連記事で、教員と私が勤めている民間企業の働き方の比較を紹介しているので、気になる方は目を通してみてください。
「残業は当たり前」「休日出勤はやむを得ない」という前提で仕事が回っているので、どうしても心身ともにすり減ってしまいます。
また、相手にする生徒・保護者・同僚の数も多く、全ての相手と良好な関係を築くことは実質不可能に近いです。
そして、同じような労働時間・人間関係のなかで働いていても、その環境が「苦にならない人」と「ストレスに感じる人」で感じ方は人それぞれ異なります。

「耐えられない自分が弱い」のではなく、構造的にキツい仕事だという事実をまず認めていいと思います。
② 「人間的に劣っている」のではなく「自分に合わない」だけ
①の内容と一部重複しますが、同じ内容の仕事をしていても感じ方は人それぞれ異なります。
私自身、生徒指導が本当に苦手でした。
- 不測のトラブル対応が多い
- 生徒・保護者が感情的になることが多い
- 正論が通じない場面も多い
私にとっては苦痛な生徒指導を、難なくこなしているようにみえる先生を見ると、

教員の仕事、向いていないのかな…。
と落ち込むことも多かったです。
しかし、校内でグループを異動しただけで、驚くほど気持ちが楽になった経験もあります。
つまり、【能力がない】のではなく【環境・役割が合っていなかった】のだと思います。
環境が変われば、前向きになれる可能性は十分あるため、自分を否定する必要は全くありません。
③ 自分の心身の健康を最優先する
「教員を辞めたい」と思ったときは、これが一番大事です。
真面目な先生ほど、大変な時でも、

「もっと頑張らなきゃ。」
「周りの先生も頑張っているし…。」
と、さらに自分を追い込んでしまいがちです。
しかし私は、
- つぶれてしまったら元も子もない
- 真面目な人ほど限界まで我慢してしまう
- 時には頼る・さぼる勇気も必要
と考えています。
「教員は自己犠牲が美徳」という空気がありますが、あなたの人生はあなたのものです。
自分自身の心身の健康を最優先し、肉体的・精神的に限界が来る前に必ず休んでください。
「教員を辞めたい」と思ったときに取るべき対策
ここまで「教員を辞めたい」と思ったときに考えるべきことを紹介しました。
ここからは、「具体的にどのような対策を取っていくべきか」ということについて考えていきたいと思います。
① 辞めたい理由を言語化する
多くの人は「辛いから教員を辞めたい」と考えていると思います。
しかし、そこからもう一歩踏み込んで「教員を辞めたい理由」を具体的に言語化してみてください。
- 長時間勤務に疲弊している
- 報酬が成果に見合っていないと感じる
- 生徒・保護者との関係がうまくいかない
- 同僚との関係がうまくいかない
- 自分自身の成長を実感できない
- 先輩や管理職のようになりたいと思えない
辞めたい理由が1つや2つの場合もあれば、3つ以上の理由が連鎖的に重なっている場合もあると思います。

辛い理由を言語化できるだけでスッキリすることもありますよ。
② ①の解消ができるか検討する
自分の中の「辞めたい理由」を言語化できたら、「その辞めたい理由になっている原因を現職のまま解消できないか」ということを考えてみてください。
「辞めたい理由」の内容によりますが、解消方法の例としては、
- 個人の工夫で業務量を減らせないか
- 異動で今抱えている問題は解決しないか
- 校内の役割変更で解決しないか
等が考えられると思います。
辞めたい理由の原因によっては、国・自治体の決まり等の「構造的な問題」である場合も多く、根本的な解決・解消につながらないケースも多いと思います。
しかし、その原因を現職のまま解消できるとしたら、そもそも転職という選択自体が不要な可能性もあります。
教員、特に公務員の場合は待遇面や福利厚生面でかなり恵まれているので、「転職=正解」とは限りません。

教員と民間企業の待遇や福利厚生の比較は関連記事で紹介しています。
③ ②が叶わなければ転職を視野に入れる
「辞めたい理由」の原因の解消が現職で叶わない場合は、転職が現実的な選択肢になります。
これまでの内容も踏まえて整理すると、
- 転職は逃げではない
- 合わない環境で頑張っても、前向きに働ける可能性は低い
- 現職のまま情報収集するだけでも価値がある
と私は考えています。
ただし、教員からの転職は難しいので、まずは情報収集から始めてみてください。
関連記事で私の転職体験談も紹介しているので、そちらの内容も参考にしてみてください。
番外編:心身に異常をきたす場合は「即退職」も検討
今回「教員を辞めたい」と思ったときの対策を3つ紹介しました。
内容としては
【辞めたい原因の特定】
⇩
【解消できるか検討】
⇩
【難しければ転職も視野に】
というものですが、心身に異常をきたすような状況の場合は「今すぐの退職」も検討してください。
転職を考える場合も、「現職のまま転職活動を行う」ことが理想ではありますが、一度メンタルを崩すと復帰は本当に大変です。
場合によっては、年度途中の退職も選択肢の一つです。
どうしても退職を言い出しづらい場合は、退職代行サービスを使うことも検討してみてください。

自分自身の心身の健康を最優先してください。
まとめ:「教員を辞めたい」と思うことは弱さではない
「教員を辞めたい」と思うことは決して“弱さ”ではありません。
そして、「教員を辞めたい」と感じるほど追い込まれている状態は、決して放置していいものでもありません。
私自身、
- 部活動による終わりの見えない長時間労働
- 生徒・保護者・同僚との人間関係による消耗
- この働き方をあと30年続ける未来が想像できない不安
こうした要素が積み重なり、一時期は心も体も限界に近づいていました。
それでも当時は、

「辞めたいと思う自分が弱いのではないか」
「教員を辞めたら負けなのではないか」
と、何度も自分を責めていました。
しかし今振り返ると、一番つらかったのは“辞めたい気持ちを否定し続けていたこと”だったと思います。
この記事で伝えたかったのは、次の3点です。
- 「辞めたい」と思うこと自体は甘えではない
- あなたの人間性や能力の問題ではなく、環境が合っていない可能性が高い
- 心身の健康を守ることは何よりも優先されるべき
教員という仕事は、やりがいがある一方で、真面目な人ほど限界を超えて頑張ってしまいやすい仕事でもあります。
だからこそ、
- なぜ辞めたいのかを言語化する
- 今の環境で改善できる余地があるか考える
- それが難しければ外の選択肢を知る
このステップを、感情ではなく整理された思考で踏んでほしいです。
これらの作業を一人で実施するのが難しい場合は、キャリアコーチングを活用してみてください。
登録が有料であるため、全ての人にはおすすめできませんが、私自身はサービスを活用したことで最終的に転職に踏み切ることができました。
おすすめのキャリアコーチングは関連記事で紹介しているので、気になる人は初回の無料面談だけでも受けてみることをおすすめします。

教員を辞める・続ける、どちらを選ぶにしても、自分が納得できる選択をすることがいちばん大切です。








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