こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!

「教員の働き方にモヤモヤする…。」
「民間企業に転職すれば悩みや不安は無くなるのかな…?」
教員として働いていると、働き方や人間関係の難しさからモヤモヤを抱きやすく、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
教員からの転職を考え始めた場合、「民間企業に転職すれば悩みは解決される」と考える人も多いと思います。
私も教員として働いている時は、
- 定年まで教員の仕事を続けられるか不安
- 自分に向いていない仕事をしている感覚
- 「成長できていない」という焦り
といった、いくつかの悩みや不安を常に抱えていました。
そして2025年に実際に民間企業へ転職し、「悩みは解決されたか?」と聞かれれば、

正直に言うと、転職後も悩みはあります。
という回答になります。
ただし結論から言うと、悩みの「質」が大きく変わり、転職したことに対する後悔はありません。
この記事では、
- 教員時代に抱えていた悩み・不安
- 転職後に新たに生まれた悩み・不安
- それでも「転職してよかった」と思える理由
を元高校教員としての実体験ベースで正直にお話しします。
「教員を続けるべきか、それとも学校の外の世界に出るべきか」
その判断材料として、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
教員時代に抱えていた3つの悩み・不安
私が教員として働いていた頃、特に後半の5年間は常に悩みや不安を抱えていました。
その正体は、大きく分けて次の3つです。
①「定年まであと30年以上、教員として働き続けられるか」という不安
私が転職を考え始めた2024年、教員としてのキャリアは10年目になっていました。
担任として、生徒の入学から卒業までを2回経験し、学校の中では「中堅」と呼ばれるポジションです。
経験年数的にも主幹教諭が視野に入ってくるタイミングで、周りの先生方を見ていても何となく将来のキャリアがイメージできました。
給与も順調に上がっており、幸い2校目の学校は部活動が盛んではなかったため、比較的ワークライフバランスも整っていました。
しかし、人生100年時代と言われる中で「あと30年以上教員の仕事を続ける自分」を想像したとき、強い違和感を覚えました。
違和感を覚えた理由は色々ありますが、以下のようなものが挙げられます。
- この先「教員」以外のキャリアの選択肢が無くなってしまう
- 異動先によって忙しさが著しく左右されてしまう
- 組織的な「働き方改革」がなかなか進まない
- 教員採用試験の倍率が年々減少している実態
部活動の地域移行や給特法等の改正等、一部風向きが変わりつつあるものの、どうしても自己犠牲の精神に頼らざるを得ない教員の働き方。

公務員で安定しているのは事実ですが、「あと30年以上働く」と考えた時にワクワクする未来を描けませんでした。
②「本当は自分に向いていない仕事なのでは?」という違和感
私の初任校では部活動指導が忙しく、最初の5年間はほとんど休日が無い状態で働いていました。
そのため、異動後は「働き方を何とかしたい」と思い、「授業」以上に「業務の効率化」に重きを置いて仕事をしていました。
日々の業務効率化の成果もあり、教員として勤務した最後の数年間は定時退勤できる日もかなり増えていました。
しかし、ワークライフバランスは改善されつつあったものの、同時に別の悩みが生まれていました。
それは、「生徒にちゃんと向き合えていないのではないか?」という悩みです。
当時は「業務の効率化」を意識するあまり、「生徒に関わること」に割く時間も自ずと少なくなってしまっていました。
- 生徒一人一人と関わる時間
- 授業プリントへの毎回のコメント
- 「楽しい」授業のための準備
- 「楽しい」LHRのための準備
これらを叶えようとするとどうしても多くの時間を割かなければならず、定時退勤は難しくなってしまいます。
どうしても「生徒に関わること」と「それに費やす時間」をトレードオフの関係で考えるようになってしまい、

「教員という仕事は本当は自分に向いていない仕事なのでは?」
「この仕事は本当に自分がやりたいことなのか?」
と生徒の前に立ちながら自問する日々が続きました。
当時は生徒に対して、自信を持てないまま教壇に立っていることに罪悪感すら感じていました。
③成長を実感できない焦り
教員として働いていると、毎年対応する生徒やクラスは変わります。
しかし、基本的に業務内容がある程度固定化されるのも教員の仕事の特徴の一つです。
教員として10年働いていたこともあり、毎年同じ業務の繰り返しで、スキルが積み上がっている感覚がありませんでした。
「教員の仕事をこなす」スキルは上がっていたものの、生徒に伝えるべき「生きる力」が自分の中に育っていないことに対する焦りを感じるようになりました。

このまま年齢だけ重ねていいのか…?
という不安は、年々大きくなっていきました。
民間企業に転職して悩みや不安は消えたのか?
意を決して2025年の3月に教員を退職、4月から民間企業へ転職し、働き始めて1年以上が経過しました。
「転職して、もう悩みや不安はないんですか?」と聞かれれば、私の答えは、

今もモヤモヤはあります
となります。
ただし教員時代に感じていた、
- 将来への閉塞感
- 「向いていない」と思いながら仕事を続けている感覚
この2つは、明確に解消されました。
一方で、今は新しい種類の悩みや不安を感じています。
転職後に感じている3つの悩み・不安
2026年5月現在、私が抱えている悩みや不安は次の通りです。
①理想と現実のギャップへのモヤモヤ
私は業務改善や業務の効率化に関わりたいと考え、BPO事業を行う会社に転職しました。
「働き方を仕組みから変えていく」ことや会社の理念には賛同していてる一方で、全てが自分の理想通りに進んでいるわけではありません。
今の自分の業務内容についても、「業務改善」や「業務効率化」というよりは、事務作業が中心で理想通りとは言えないのが正直なところです。
まだ勤務を開始して1年程度で、スキルや経験がない立場では、単純作業が多くなるのはやむを得ないですが、「思い描いていた仕事とのギャップ」には、正直モヤモヤしています。
②リーダー職と忙しさのトレードオフへの不安
教員から民間企業へ転職して、年収は大幅に下がってしまいました。
教員時代と転職後の年収の比較は関連記事で紹介しているので、興味があれば関連記事にも目を通してみてください。
今の会社で給料を上げるには役職を上げるのが一番の近道です。
リーダー登用には積極的な会社ですが、その一方で、リーダーになれば業務量は確実に増えます。
リーダーになれば今行っている通常業務に加え、部下のマネジメント(1on1の面談等)も発生するため、どうしても業務量が多くなってしまいます。
民間企業に転職し、ワークライフバランスは著しく改善されたため、収入とプライベートの時間、どちらを優先するか。
このトレードオフに対する葛藤は、教員時代に引き続き今も続いています。
③スキル形成の遅れに対する不安
民間企業へ転職したのが33歳のタイミングでした。
周囲には、若くしてマネジメントを経験している人や、VBAで業務を自動化するなど高度なスキルを持つ人がたくさんいます。
そのたびに、自分のスキル不足を痛感します。
教員としての経験が無駄だったとは思いませんが、

もっと早く別の世界を知っていれば…。
という気持ちが湧くこともあります。
【分かりやすく伝えること】や【論理的に伝えること】に対して一定の評価をいただいており、入社1年目でOJT担当等も任されていますが、まだまだ社会人としてのスキル形成には遅れを感じています。
まとめ:悩みや不安はゼロにはならないが「何を大事にしたいか」という軸を定めることが重要
今回は「教員時代に感じていた悩みや不安」と「転職後に感じている悩みや不安」を紹介しました。
- 教員を辞めても、悩みや不安はゼロにはならない
- ただし悩みや不安の種類は確実に変わる
- 将来への閉塞感や「向いていない仕事を続けている感覚」からは解放された
個人のキャリアの選択に正解はありません。
大切なのは、「自分は何を大事にして働きたいか」という、自分にとっての価値観だと思います。
その価値観によっては「教員を続けること」も正解になり得るし、「教員から転職すること」も正解になり得ます。
そういう意味では、教員として働いていて悩みや不安を感じている人には、まずは自己分析の実施をおすすめします。

自己分析を通じて自分の「得意なこと」「大事なこと」「好きなこと」を把握することで、転職するかどうかの判断ができました。
自己分析におすすめの書籍については関連記事で紹介しています。
また、私は転職活動が初めてだったため、キャリアコーチングサービスに登録し、メンターに自己分析から転職の意思決定まで伴走してもらいました。
キャリアコーチングは有料のため、全ての人にはおすすめできませんが、初回無料面談を実施しているサービスも多いので、気になる方は関連記事にも目を通してみてください。
もし私があのまま教員を続けていたら、安定と引き換えにもっと大きな悩みや不安を抱えていたと思います。
そう考えると、私は転職して本当に良かったと感じています。
キャリアの選択に正解はありませんが、自分が将来後悔しない選択をして欲しいと思います。

その判断材料として、この記事が少しでも参考になれば幸いです。





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