こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!
教員からの転職を考え始め、ネットで検索すると、
- 「教員におすすめの転職先」
- 「教員から民間に行くならこの職種」
こうした言葉がいくつも目に入るはずです。
IT、営業、人材系、公務員、教育関連企業…。
様々な業界・職種のおすすめの転職先が紹介されており、読めば読むほど迷っていませんか?
私の経験上、教員からの転職を考えるうえで、「おすすめの転職先」を調べ続けても状況が好転することはほとんどありません。
私は30代で教員から民間企業へ転職しましたが、今振り返ってみても、一番遠回りだったのが「おすすめの転職先探し」でした。
この記事では、「教員がおすすめの転職先を調べても意味がない理由」を3つに分けて解説します。
そして後半では、教員が転職を成功させるために、本当に考えるべきポイントについても触れていきます。

「このまま教員を続けるべきか悩んでいる」
「民間転職に興味はあるけど、転職先をどう選べばいいか分からない」
そんな方にこそ、ぜひ最後まで読んでほしい内容です。
「おすすめの転職先」を調べても意味がない理由
繰り返しにはなりますが、私は教員からの転職において「おすすめの転職先」を調べることに意味はないと考えています。
私がそのように考える理由は主に3つあります。
- 「転職しやすい業界・職種」はあっても、「おすすめの転職先」は存在しないから
- 「おすすめの転職先」の仕事内容が自分に合うかどうかは分からないから
- 転職活動において、教員の経験は「再現性」で評価されるから

3つの理由についてそれぞれ具体的に説明していきます。
①「転職しやすい業界・職種」はあっても、「おすすめの転職先」は存在しない
ネットで検索して出てくる「おすすめの転職先」には以下のようなものがあります。
- IT業界
- 営業職
- 人材関連企業
- 公務員
- 大学職員
- 塾講師・EdTech等の教育関連企業
- その他多数
もちろん本当に「おすすめ」として紹介されているケースもあるかもしれませんが、私の感覚としては「転職しやすい」から紹介されているケースがほとんどです。
教員から民間企業への転職は難しく、「30代」「未経験」等の場合はさらに難易度が上がります。
その中でも「おすすめの転職先」においては教員時代の経験が評価されることもあり、比較的「転職しやすい」業界や職種が列挙されています。

「転職しやすい」なら別に良いのでは…?
と思うかもしれませんが、注意しなければならない点もあり、
- 年齢は30代なのか20代なのか
- 文系卒か理系卒か
- マネジメント経験があるか
- 働き方を変えたいのか年収を上げたいのか
といった前提条件が考慮されないまま、「おすすめの転職先」として紹介されている場合もあります。
そういった点も考えるとやはり、『万人に共通する「おすすめの転職先」は存在しない』と言わざるを得ません。
②「おすすめの転職先」の仕事内容が自分に合うかどうかは分からない
「おすすめの転職先」で紹介されている業界の仕事内容が、自分に向いているかどうかは別途判断しなければなりません。
「おすすめの転職先」でよく紹介される【教育関連企業】を例に挙げて考えてみましょう。
あるEdTech企業を転職サイトで検索してみたところ、以下のような職種の求人票が掲載されていました。
- 商品企画・開発
- サーバーサイドエンジニア
- 広告営業
- 法人営業
同じ教育関連企業の中でも、自社の商品を
- 企画・開発するのか
- エンジニアとして設計するのか
- 営業担当として販売するのか
によって、求められる経験やスキルは全く異なります。(もちろん教員経験しかない場合は選択肢も限られますが…。)
転職活動を進める過程で、具体的な職種については調べていくことにはなりますが、それでも「おすすめの転職先」で一括りにしてしまうのは危険です。
③転職活動において、教員の経験は「再現性」で評価される
教員から民間企業に転職する場合、採用する側の評価基準、つまり「何で評価されるか」は考える必要かあります。
多くの人は、
- 「元教員」という経歴
- 教科の指導実績
等の「教員として働いてきた経験」で評価されると考え、転職先を考えることが多いと思います。
「おすすめの転職先」を紹介しているページでも、
- 「指導経験を活かして塾講師に」
- 「教育現場の知識を活かして教育関連企業に」
といった内容が紹介されています。
しかし、民間企業の採用においては、「教員としての経験」以上に、教員時代の「スキルの再現性」が評価されます。
そのため、本来転職先を決めるうえで考えるべきなのは、
- 管理職を含めた調整・折衝の経験やスキル
→様々なステークホルダーを巻き込む仕事 - 職員や生徒への資料作成・説明の経験やスキル
→資料作成・プレゼン・提案スキルが活かせる仕事 - 生徒や保護者への個別対応の経験やスキル
→個人と向き合い課題解決ができる仕事 - 学校行事の運営・管理の経験やスキル
→プロジェクトマネジメント等に関連する仕事
等の「自分の経験やスキルがどの業務に転用できるか」といった「スキルの再現性」です。
そのような考え方をすると、必ずしも「教員として働いていたから〇〇の業界・職種」とはならないことも多いはずです。
自分に向いている仕事を見つける方法
ここまで説明してきた通り、転職活動においては「教員におすすめの転職先」から仕事を選ぶのではなく、「自分に向いている仕事」を見つけることが大切です。
では、どうすれば「自分に向いている仕事」を見つけることができるのでしょうか?

教員しか経験が無いから、向いている仕事なんて分からない…。
と考えてしまう人も多いと思いますが、教員以外の経験が無くても自分に向いている仕事を見つける方法はあります。
自分に向いている仕事を見つけるために大切なことは、自己分析を通じた「自己理解」だと私は考えています。

ここからは、5つのステップに分けて具体的に説明していきます。
①今の仕事の不満・モヤモヤを特定
教員からの転職を考えているということは、今の仕事に何かしらの不満やモヤモヤを抱えているはずです。
まずはその不満やモヤモヤを言語化してみてください。
教員は日々忙しく働いているため、「なんとなくモヤモヤする」といった状態に陥りがちですが、重要なポイントは具体的に言語化することです。
- 長時間勤務に疲弊している
- 報酬が成果に見合っていないと感じる
- 生徒・保護者との関係がうまくいかない
- 同僚との関係がうまくいかない
- 自分自身の成長を実感できない
- 先輩や管理職のようになりたいと思えない
- 「他の選択肢が無い」という閉塞感
不満・モヤモヤが1つや2つの場合もあれば、3つ以上の不満・モヤモヤが連鎖的に重なっている場合もあると思います。
②不満・モヤモヤを解消できないか模索
不満・モヤモヤを特定できたら、「その不満・モヤモヤを現職のまま解消できないか」ということを考えてみてください。
例えば「長時間勤務に疲弊している」という不満に対しては、
- 個人的な取組みで残業時間を減らせないか
- 学年・教科・グループ単位の取組みで残業時間を減らせないか
- 忙しくない学校への異動は叶わないか
等の方法が考えられると思います。
不満・モヤモヤの内容によっては、国・自治体の決まり等の「構造的な問題」である場合も多く、根本的な解決・解消につながらないケースも多いと思います。
しかし、もし今抱えている不満やモヤモヤを現職のまま解消できるとしたら、そもそも転職という選択自体が不要な可能性もあります。
教員、特に公務員の場合は待遇面や福利厚生面でかなり恵まれているので、「転職=正解」とは限りません。

教員と民間企業の待遇や福利厚生の比較は関連記事で紹介しています。
③自分の価値観を把握

現職のままだと不満やモヤモヤは解消できなさそう…。
その場合は転職活動開始が視野に入り、ここから本格的な自己分析を開始します。
私は実際に以下の書籍で自己分析を実施しました。
詳しい進め方等は関連記事に記載していますが、まずは自分にとって大事なこと、つまり「価値観」を言語化していきます。
書籍のワークを進めていくと、自分が無意識に大事にしている「価値観」が明らかになっていきます。

私にとっての「大事なこと」の例を紹介します。
- 自由:時間的・金銭的に自由で、選択の自由がある状態
- 成長:公私ともに自分の成長を実感できる状態
- 人間性:自分に対しても他人に対しても誠実である状態
- 公平性:自分や他人が不当な扱いを受けていない状態
言語化した価値観を自分で見返してみると、「その通りだ」と思うものもあれば、「そうだったのか」と新たな気づきを得られるものもあります。
自分の価値観と大きく異なる内容の仕事や、仕事の進め方をしている場合、どうしても不満やモヤモヤを抱えやすいです。
④自分が得意なことを把握
続いて自分が得意なことを言語化していきます。
教員経験しかない状態で民間企業への転職を考える場合は特に、

得意なことなんて特にありません…。
と考えてしまう人も多いと思いますが、書籍のワークを進めていくと、自分でも意識していなかった強みが見つかることもあります。
一つポイントとして挙げられるのが、「そんなに頑張らなくても他の人よりもできてしまうこと」です。
- 一人でコツコツと継続する
- 身の回りを整理し、快適な環境を作る
- 業務を効率的にこなす
- ものごとを体系的に整理する
- 成長をモチベーションに努力する
少し抽象的なものも含まれていますが、これらの「得意なこと」は職種選びだけでなく、転職活動の自己PRにも大いに活用できます。
また、自分の強みを発見する上では、次の書籍もおすすめです。
書籍付属のWEBテストを実施することで、自分の強みを発見することができます。
具体的な内容は関連記事で紹介しています。
⑤価値観×得意なことが重なる領域の仕事を探す
書籍では「大事なこと」「得意なこと」に加えて、「好きなこと」を見つけていくワークがありますが、今回は割愛します。
転職先選びにおいては、今回言語化した「価値観(大事なこと)」と「得意なこと」が重なる領域の仕事を見つけることが大切です。
今回紹介した例を元に「どんな仕事がいいか]を考えてみると、
- 自由×一人でコツコツ
→自宅でWEBで完結する仕事 - 公平性×業務を効率的にこなす
→業務改善等を提案し、成果に応じた報酬が得られる仕事 - 成長×成長をモチベーションに努力
→努力が報酬に反映される仕組みが整備されている仕事
といった内容の仕事が考えられます。
業界や職種を調べる時に、「これらの条件に合致する仕事はないか」という視点を持っていると、転職後に「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを減らすことができます。
「おすすめの転職先」から仕事を選ぶのではなく、自己分析を通じて分かった自分の「価値観」「得意なこと」に合う仕事を選ぶことが重要です。
まとめ:「おすすめの転職先」探しよりも、自己分析を通じた価値観・スキルの整理が大切
今回は、教員が「おすすめの転職先」を調べても意味がない理由について解説してきました。
改めてポイントを整理すると、
- 「転職しやすい業界・職種」はあっても、「おすすめの転職先」は存在しない
- 「おすすめの転職先」の仕事内容が自分に合うかどうかは分からない
- 転職活動において、教員の経験は「再現性」で評価される
ということです。
教員が転職を考えるときに本当に大切なのは、「どの業界や職種に行くか」ではなく、「自分の価値観やスキル」を整理することです。
私自身、30代で教員から別業界・別職種の民間企業へ転職しましたが、今振り返ると、転職が前に進み始めたのは自己分析を通じて自分の経験を整理し始めてからでした。
もし今、
- 転職サイトを眺めては迷っている
- 「おすすめの転職先」記事を読み漁って疲れている
- 「結局、自分には何が向いているのか」が分からない
そんな状態なら、一度立ち止まって、職種探しとは別の視点を持ってみてください。
「教員におすすめの転職先」を探すよりも、「自分の価値観とスキルにマッチする転職先」を考えたほうが、転職は確実に前に進みます。
もし、

自己分析を一人で進められる自信が無い…。
という場合は、キャリアコーチングの活用をおすすめします。
サービスの登録は有料ですが、転職を前提としていないため、自己分析から転職の意思決定まで伴走してもらうことができます。
初回の無料面談を実施しているサービスもあるため、少しでも気になる場合は相談してみてもいいかもしれません。
おすすめのキャリアコーチングについては関連記事で紹介しています。






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