こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!

「担任業務がつらい。」
「でも教員になった以上、担任は避けられないしな…。」
教員の仕事、特に担任業務に不満を抱いている方も多いのではないでしょうか。
教員の仕事の中でも担任業務は特に大変だと言われます。
私自身、10年の教員生活の中で7年間担任業務を経験し、その後民間企業で働いているからこそ、その大変さが身に染みて分かります。
令和7年に成立した給特法等改正法では、教職調整額の段階的な引き上げと学級担任への手当(月額3,000円)の加算が決まった※ものの、担任業務の負担が減るわけではありません。
(※https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoshi-kankyo/mext_03345.htmlより引用)
しかし、実際にどれほど負担が大きいのか、外からは見えにくい部分が多いのも事実です。
この記事では、公立高校で10年間教員を務め、そのうち7年間担任としてクラスを受け持った私が、担任業務の大変さ・業務量・生徒対応・保護者対応のリアルを、実体験を交えて解説していきます。
負担の大きい担任だからこそ味わえる「やりがい」も確かに存在しますが、その業務量の多さや大変さにモヤモヤしている方も多いと思います。
- 担任の仕事がつらいと感じている先生
- 担任を避けたいと思っている若手の先生
- 教員の働き方に違和感を抱いている先生

そんな先生方が、モヤモヤから抜け出すヒントになれば嬉しいです。
私が働いていた当時の担任業務
私は2015年~2025年、公立高校の教員として勤務していました。
高校では多くの場合、クラスごとに「担任」と「副担任」が配置されます。
授業や校務分掌に加えて、担任には次のような業務が追加されます。
- クラス運営
- 朝・帰りのSHR
- LHRの運営
- 個人面談・三者面談
- 行事の準備
- 保護者対応(相談・クレーム対応など)
- 進路指導
- 転退学時の事務処理
つまり授業+校務分掌+担任独自の仕事を抱える立場。
私は10年間の教員生活で7年間担任を務めましたが、年度途中で急遽担任に入った年もありました。
担任は学校運営の中心である一方、負担も大きくなりがちです。
担任業務が激務と言われる理由
ここからは、担任業務が激務と言われる理由について紹介します。
いま担任をしている先生にとっては、確認するまでもない内容かもしれませんが、思考の整理だと思ってお付き合いください。
理由①:業務量が圧倒的に増える
担任になると、単純に「授業+その他の校務」に“上乗せ”される形で仕事が増えます。
業務内容によっては副担任と分担できるものもありますが、最終判断は担任・面談は担任・保護者対応も担任というケースが大半だと思います。
私にとって特に大変だったのが、
- 個人面談
- 三者面談
- 進路指導
- 行事やクラス運営の最終決定
- トラブル対応
などの業務です。
三者面談は良い例で、「担任と副担任で半分ずつ」ということは現実的にほとんどありません。
結果として、担任=常に時間が足りない状態になり、担任希望者が減っているのが現場の実情です。
私が勤めていた学校でも、60歳を超えた再任用の先生や、臨任の先生が担任を務めざるを得ないこともありました。
教員の仕事は業務内容が多岐にわたるため、一概に担任業務に充てられる時間が一日の中でどれくらいあるか算出はできませんが、

3,000円の手当に見合わない…。
という意見が多く出るのも無理はありません。
理由②:生徒間の人間関係トラブルが多い
担任が最も頭を悩ませる問題の一つが、生徒間の人間関係トラブルです。
- 生徒同士のいざこざや喧嘩
- グループ内での孤立
- SNSトラブル(現在最も対応が難しい領域)
SNSが発端で、こちらが把握する頃には状況が悪化していた…というケースは珍しくありません。
また、昨今では生徒の暴力行為がSNSに掲載され、学校名や個人名が特定される形で炎上してしまうような事例もあります。
中にはニュースに取り上げられてしまうような内容も…。
そういったケースは滅多に無いかもしれませんが、担任をしている以上、そういった問題にも向き合わなければいけません。
また、人間関係を原因に生徒が学校を辞めてしまうケースも実際に存在します。
1クラス35〜40名を真正面から抱える担任だからこそ、
- 聞き取り
- 事実確認
- 保護者対応
- 生徒のケア
といったトラブルへの対応やその後のフォローに、膨大な時間を割くことになります。
理由③:保護者とのトラブル対応
担任の精神的負担で大きいのが、保護者とのやりとりです。
勤務する学校によって内容は異なるかもしれませんが、どの学校に勤務していても、多かれ少なかれ保護者とのトラブルは発生してしまいます。
35~40名が在籍するクラスを担当し、その全員に平等に目を向け、生徒の様子に違和感があれば声をかけ、気になることは保護者へ連絡する…。
そんなことができれば理想ですが、前述の通り担任はただでさえ忙しいため、現実的ではないでしょう。
こちらの不手際が原因のクレームももちろんありますが、なかには常識的ではない要求をされることもあります。
- 連絡不備に対する指摘
- 生徒への指導に関する苦情
- 学校・担任の判断に「どうしても納得できない」という主張
- 中には恫喝に近いケースも…
休日に部活で出勤していた際に、自分が担任をしている生徒の保護者から電話があり、休みの日にも関わらずクレームへの対応をしたこともありました。
最終的に対応するのは担任であるケースがほとんどで、そのたびに業務が止まり、精神的な消耗も蓄積していきます。
番外編:それでも担任をやって良かったと思える瞬間
負担が大きい一方で、担任ならではのやりがいも確かにあります。
- 生徒の成長を一番近くで感じられる
- 「ありがとう」を直接言ってもらえる
- 行事で一緒に喜びを分かち合える
- 卒業式で生徒の晴れ姿を見届けられる
特に卒業式は、担任の“特権”と言えるほど大きな感動があります。
辛い瞬間が多い分、生徒の成長や旅立ちはより深く心に刻まれるものです。
忙しさとモヤモヤへの対処法

大変なのは分かったけど(分かってるけど)、じゃあどうすればいいんですか…?
私が説明するまでもなく、担任業務が大変だということは、実際に担任をしている先生方が一番分かっていると思います。
ここからは実際に私が実践して「効果があった」と感じる、忙しさとモヤモヤへの対処法をお知らせします。
対処法①:徹底的に他人に頼る
「担任業務が大変で忙しい」という事実は、自分がどう頑張っても変わりません。
私が10年間教員を続けて感じたことの一つが、「たくさん仕事をしたからこそ仕事が早くなった、力を抜くべきところが分かった」ということです。
逆説的かもしれませんが、「仕事が早くできるようになるためには、時間をたくさんかけて仕事をする」しかないのかもしれません。
しかし、それをいま担任の仕事にモヤモヤしている先生方に強要するつもりはありません。
忙しさで心と身体に限界が来る前に、他人を頼ってみてください。
小さなことからで構いません。
- 朝授業が無い曜日に、副担任の先生に朝のSHRをお願いする
- クラスの書類のチェックや並べ替えを副担任の先生にお願いする
- プリントの印刷やデータの入力を学年の先生にお願いする
仕事をお願いされて、断る先生は(おそらく)いないはずです。
担任になるとどうしても、

自分のクラスのことは自分でやらなきゃ…。
と思ってしまいがちですが、少し肩の力を抜いて、副担任や学年の先生を頼ってみてください。
意外と何とかなります。
対処法②:断る勇気を持つ
これは特に年度当初の役割分担の時に意識してほしいことです。
担任の先生、特に若手の先生は断るのが苦手です。
積極的に仕事に取り組むことは大事なことですが、担任の先生はただでさえ忙しいため、依頼された仕事を全て受けていたら、どう頑張っても時間が足りません。
年度当初の学年や校務分掌の役割分担の時に「断る勇気」を持ってみましょう。
ちなみに私が教員生活の後半5年間で意識していたことは、以下の3つです。
- 得意な業務は積極的に取りに行く
- 仕事を「振る側」に回る
- 仕事を振られた時に気の合う先生を誘う
私は、得意な業務を積極的にやるかわりに他の業務は断るようにしていました。
また、当時はサブリーダーをやっていたため、仕事を振る側になってからは少しだけ業務量をコントロールできるようになりました。
また、仕事を断れないときに、大変な仕事を気の合わない先生とやるのはもっと大変です。
仲がいい先生がいれば積極的に声をかけて、その業務自体を「嫌じゃない環境」で取り組みましょう。
対処法③:「逃げ」の選択肢を持っておく
いま担任の仕事にモヤモヤしている先生は、このような状態になっていませんか?

「担任はできれば避けたい。」
「でも教員を続ける以上、担任はやらざるを得ない。」
「とはいえ管理職になりたいわけでもない。」
私も転職を考え始めた当時、同じようなモヤモヤを抱えていました。

「教員の仕事に一定のやりがいは感じているけど、あと30年以上続けるのか…。」
「担任は大変だからできれば避けたいけど、主観教諭や管理職になればもっと忙しい…。」
そんな状態で私も働いていましたが、今思えば当時のクラスや授業を持っていた生徒には申し訳ないことをしたなと思っています。
「他人に頼る」「断る勇気を持つ」といった対処をしてもなお、そのモヤモヤが消えないのであれば、「逃げ」の選択肢を持っておくことも大事だと思います。
つまり「教員を辞める」という選択肢です。
「いざとなったら辞められる」という状態であれば、担任業務含め、教員という仕事が本当につらくなった時に少しだけ心が軽くなるはずです。
まずは「教員以外にどんな仕事があるか」を見ておくだけでも、いざという時の「逃げる」準備になると思います。
また、私は教員の働き方にモヤモヤしている時に、キャリアコーチングの無料面談を受けました。
無料面談後、実際に転職することを前提に登録しましたが、「働き方にモヤモヤしている」という状態でもキャリアコーチングは受けることができます。

「今すぐ教員を辞めたいわけじゃない。」
「でも今の働き方にすごくモヤモヤする。」
という人には、キャリアコーチングをおすすめしています。
登録は有料であるため、必ずしも全員におすすめできるものではありませんが、初回の無料面談は受けてみる価値があるかもしれません。
まとめ:対処法を実践し、自分の心身の健康を第一に
担任の仕事は、授業だけでは収まらない多面的な役割を担っています。
- 授業・校務分掌に加えて大量の追加業務
- SNSも含む生徒間トラブル対応
- 時に理不尽な保護者対応
- 心理的・時間的な負担が大きい
しかし同時に、
- 生徒の成長を間近で見られる
- 感謝の言葉を直接もらえる
- 卒業式で最高の瞬間に立ち会える
という、担任にしか味わえないやりがいも存在します。
やりがいを持ちながら担任業務に取り組み、長く先生を続けられればそれが一番いいかもしれませんが、必ずしも全員がそういう状態ではないと思います。
日々の忙しさに追われながら、モヤモヤを抱えながら、それでも嫌な顔一つせずに生徒の前に立っている先生はそれだけで素晴らしいです。
それでも、今の働き方にモヤモヤする場合は、今回紹介した対処法を実践してみてください。
- 徹底的に他人に頼る
- 断る勇気を持つ
- 「逃げ」の選択肢を持っておく
「逃げ」の選択肢として紹介した転職サイトについて気になる方は、関連記事にも目を通してみてください。
また、私自身、キャリアコーチングでモヤモヤを言語化できただけでかなりスッキリしました。
日々の業務にモヤモヤしながら働き続けるのは、精神衛生上よくありません。
少しでも気になる方は、キャリアコーチングの初回無料面談を受けてみることを強くおすすめします。




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