こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!

「教員から転職したいけれど、職務経歴書って何を書けばいいの?」
「毎日忙しく働いてきたけど、民間企業にアピールできる実績が思いつかない…。」
私自身、転職活動を始めた当初はまさにこの状態でした。
教員の仕事は非常に幅広く、授業・担任・校務分掌・部活動など日々多くの業務をこなしてきたはずなのに、それを企業に伝わる形に言語化することができず、強い不安を感じていました。
結論から言うと、教員の職務経歴書は、経験を丁寧に棚卸しし、フレームワークに沿って整理することで、誰でも一定の水準まで仕上げることができます。
教員特有の仕事も、視点を変えれば十分にビジネスの世界で評価される経験になります。

私は実際に、この記事で紹介する考え方をもとに職務経歴書を作成し、未経験から民間企業への転職を実現しました。
特別なスキルや華やかな実績があったわけではありませんが、「どう考え、どう行動してきたか」を丁寧に書くことで評価してもらえたと感じています。
この記事では、教員経験をどのように整理し、どんな視点で職務経歴書を書けば評価されやすくなるのかを、元教員の実体験をもとに具体的に解説します。

「自分の経歴に自信がない」
「何から手をつければいいかわからない」
と感じている方でも、読み終える頃には職務経歴書作成の全体像と、最初の一歩が見えるはずです。
職務経歴書とは?履歴書との役割の違いを理解する
職務経歴書とは、企業の採用担当者が「この人は入社後にどんな価値を発揮してくれそうか」を判断するための書類です。
単なる経歴の羅列ではなく、これまでの仕事を通してどんな考え方をし、どんな成果を出してきたのかを伝える役割があります。
履歴書が学歴や資格などの事実確認を目的とするのに対し、職務経歴書では、
- どんな業務に取り組んできたのか
- その中でどんな工夫や改善を行ったのか
- その経験が転職後にどう活かせるのか
といった点が重視されます。
特に教員から民間企業への転職では、「教員として何をしてきたか」を説明するだけでは不十分です。
その経験を通して、どんな力を身につけ、どんな価値を提供できるのかを意識して書く必要があります。
職務経歴書の記載内容と考え方
ここからは、一般的な職務経歴書の構成に沿って、教員向けに書き方のポイントを整理します。
今回はdodaの職務経歴書テンプレートを活用し、「教員の仕事をどう翻訳するか」という視点を持ちながら見ていきましょう。
① 職務要約|最初の数行で全体像を伝える

職務要約は、採用担当者が最初に目を通す部分です。
ここで興味を持ってもらえなければ、詳細まで読まれない可能性もあります。
分量は、A4で3〜5行、150〜250字程度が目安です。
限られた文字数の中で、
- 教員としての在籍期間
- 主な役割や担当業務
- 特に力を入れてきた業務(2〜3点)
を簡潔にまとめます。

私の場合、すべてを盛り込まず、「自分はどんな教員で、どんな価値を発揮してきたのか」が一目で伝わる構成を意識しました。
ここで方向性を示せると、後続の内容も読みやすくなります。
② 職務経歴|教員業務は整理して伝えることが重要

学校名や在籍期間、生徒数などの基本情報はテンプレート通りで問題ありません。
多くの教員が悩むのは【業務内容】の部分です。
教員の仕事は非常に幅広く、すべてを書こうとすると要点がぼやけてしまいます。
そこで私は、記載する業務を以下の4点に絞りました。
- 学級経営・進路指導
- 教科指導
- 教科外活動
- 部活動指導

ここからは、それぞれの業務をどのように深掘りしたか見ていきましょう!
1. 業務の棚卸しを行う
まずは、これまで担当してきた業務をすべて書き出しました。
- 授業
- 担任業務
- 学年業務
- 校務分掌(グループ)業務
- 部活動指導
- 各種ワーキンググループ業務
それぞれどんな業務を行ってきたかを振り返り、【業務内容】に記載できる内容を絞っていきます。
その上で、
- 主体的に取り組んだこと
- できなかったことができるようになった経験
- 数字で成果を示せそうなもの
- 志望企業で活かせそうなもの
といった観点から、記載する業務を絞りました。
2. STARのフレームワークで文章化する
記載する業務内容を複数個(4つ程度)絞れたら、文章化していきます。
文章にまとめる際には、STARのフレームワークを活用しました。
(indeed STAR メソッドを使って行動面接の質問に回答する方法 より記事引用)
- Situation:どんな状況だったか
- Task:課題は何だったか
- Action:どんな行動を取ったか
- Result:どんな結果になったか
この型を使うことで、「忙しかった」「頑張った」といった抽象的な表現ではなく、課題に対してどう考え、どう行動し、どんな変化を生み出したのかを論理的に伝えることができます。
3. Situation:どんな状況だったか
まずは、取り上げた業務内容の「当時の状況」について考えます。
「良くない状況」から、改善策を講じて最終的に「良い状況」に変化したことが伝わるように意識しましょう。
(例)グループの定例会議が定時内に終わらない。
4. Task:課題は何だったか
その時の状況における課題は何だったのでしょうか?
当時は意識していなかったことでも構わないので、具体的に言語化してみましょう。
(例)会議の議題を紙で印刷し、書き込んだものを議事録として保管していたため、時間がかかり、会議中の聞き洩らしも多発。
5. Action:どんな行動を取ったか
その課題に対して、具体的にどんな行動を取りましたか?
自分が中心になって進めた内容があればベストですが、他の先生と一緒に取り組んだことでも構いません。
(例)一人一台配付されている端末を持参し、全員で共有しながら議事録を作成することを提案し、実行した。
6. Result:どんな結果になったか
その行動結果、どのように状況は改善されましたか?
「変化」が目に見える形で結果を記載するように意識してみてください。
(例)印刷の手間が省け、対話に集中しながら会議を進められ、会議が定時を超えることが無くなった。また、データ上で議事録が保管されることで紙を紛失することもなくなり、過去の会議内容にすぐにアクセスできるようになった。
7. 定量的な成果を意識する
すべての業務で数値を出す必要はありませんが、私は可能な範囲で数字を入れることを意識しました。
残業時間の削減、作業時間の短縮、改善前後の変化など、数字を入れることで業務改善の視点を持っていることが伝わりやすくなります。
民間企業で働いていると、数値目標を掲げる機会が多いです。

最初は「数字を追うこと」に苦労しました。
職務経歴書の段階から数値を意識することで、民間企業の評価軸にも近づけます。
③ 活かせる経験・知識・技術|ポータブルスキルを言語化する

ここでは3〜5個程度、「〇〇力」という形でスキルを整理します。
教員から未経験で転職する場合、専門的なテクニカルスキルよりも、どの職場でも活かせるポータブルスキルが重視されます。
(人事担当者のためのポータルサイト 人事の図書館 より記事引用)
業務の棚卸しを行った内容を振り返りながら、調整力、課題発見力、業務推進力などを整理して記載しましょう。

私は内定をいただいた企業の人事担当者から「様々なステークホルダーとの関係を調整できそう」と【折衝力】を評価していただきました。
④ PCスキル・資格|正直かつ具体的に書く

PCスキルは、Word・Excel・PowerPointについて、どの程度使えるのかが伝わるように記載しました。
資格については、「履歴書の書き方」の記事でも紹介した通り、自動車免許と教員免許を基本とし、志望企業で評価されそうなものがあれば積極的に追加します。
⑤ 自己PR|転職後の再現性を意識する

自己PRでは、職務経歴で書いた内容の単なる繰り返しにならないよう注意しました。
自己PRの作り方の詳細は関連記事に記載しているので、そちらも参考にしてみてください。
< >内に強みを示し、その根拠となる経験を5~7行(200~350字)程度で記載していきます。
私は自己PR欄に3つ記載しましたが、その中の一つを、一部内容を変更して紹介します。
<業務を効率的にこなす>
学校現場では授業以外にも、多くのタスクをこなすことが求められます。そのため、私は常に緊急度と重要度を軸に業務を整理し、必要な手順を迅速に組み立てることで、業務を効率的にこなしました。集中力が必要な資料の作成などは生徒が登校する前の朝の時間に行い、提出物のチェックなどは授業の間の10分間で行うなど、業務内容と実施のタイミングを考慮しながら仕事を進めました。〇〇年度までは月の平均残業時間が45時間を超えていましたが、その取り組みを行ってからは平均残業時間を30時間程度に短縮することができました。
添削とカスタマイズは必須
職務経歴書を書き終えたら、必ず誤字脱字のチェックを行い、第三者に添削してもらいましょう。
一度作って終わりではなく、何度も見直し、完成度を高めていくことが大切です。

私はキャリアコーチングサービスと転職エージェント2社に登録していたため、3人の方に添削してもらいました。
また、業務内容や自己PRは、志望企業に合わせて表現や記載内容を微調整することで書類通過率が変わります。
そういった点も考慮すると、やはりキャリアコーチングサービスや転職エージェントに登録して、内容を確認してもらうことは必須と言えるでしょう。
まとめ:職務経歴書の作成は戦略的に、そして必ず第三者による添削を
職務経歴書は、教員としてのこれまでの経験を、民間企業に伝わる言葉に翻訳するための重要な書類です。
教員の仕事は成果が見えにくく、数字で表しにくい場面も多いため、何も考えずに書いてしまうと魅力が十分に伝わりません。
だからこそ、戦略的に整理することが重要です。
そのために意識したいポイントは、
- 業務を丁寧に棚卸しすること
- フレームワークを使って業務内容を整理すること
- 可能な範囲で定量的な成果を示すこと
- 添削と企業ごとのカスタマイズを行うこと
です。
職務経歴書は一度書いて終わりではなく、修正と改善を重ねることで完成度が高まる書類です。
まずは今回紹介した方法を参考に書き切り、第三者の視点を取り入れながら推敲を重ねてみてください。

その積み重ねが書類通過率を高め、納得のいく転職につながっていくはずです。





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