こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!

「管理職のパワハラがつらい…。」
「何を意見しても否定される…。」
管理職に恵まれた学校で勤務している方は感じたことのない悩みかもしれませんが、日々苦しんでいる先生もいるのではないでしょうか?
管理職によるパワハラは、教育現場でも決して珍しい話ではありません。
ただし、「証拠が残りにくい」「相手が上司である」「学校という閉鎖的な環境」という三重の壁があるため、泣き寝入りしてしまうケースが多いのが現実です。
この記事では、実際に教育現場で見聞きした管理職のパワハラ事例を紹介しながら、現実的な対処法と、それでも解決しない場合の選択肢についてお伝えします。

私は直接被害を受けたことはありませんが、管理職のパワハラに涙を流している同僚の先生もいました。
実際にこんな管理職がいた
私は10年間教員として働きましたが、「これはさすがに…。」と思う管理職も中にはいました。
今回はその中でも特に印象的だったタイプの管理職を紹介します。
ケース1:気分次第でターゲットを絞って攻撃するタイプ
荒い口調で相手の考えを真っ向から否定する—そんな管理職が実際にいました。
特徴的だったのは、「その日の気分」によって態度が大きく変わる点です。
全員に高圧的というわけではなく、特定の先生をターゲットにして繰り返し攻撃するケースでした。
攻撃を受けていない先生も、「次は自分かもしれない」という緊張感の中で働くことになります。
職場全体が萎縮してしまうという意味で、じわじわと職場環境を蝕むタイプです。
印象的だったのが、管理職を含む10名程度の会議の場で、我々教員側とその管理職の意見が合わず、お互いに質問をしながらやりとりをしていたところ、
会議の途中にもかかわらず、「不愉快です!」と大きな声で言い、机を叩いて会議室から出て行ってしまいました。
管理職の言動は、時として教員の心身に取り返しのつかない影響を与えることがあります。
ケース2:悪意はないが「古い価値観」を押しつけるタイプ
パワハラと聞くと、怒鳴る・罵倒するといった行為を想像しがちです。
しかし、もっと気づきにくい形のパワハラも存在します。
ある管理職は、休日に授業準備のために出勤していた若手の先生に対して、次のような発言をしていました。
「えらいですね」
私もその日、部活で出勤していたのでその当時のことを鮮明に覚えています。
その発言をした管理職本人に悪意はなかったと思います。
ただ、働き方改革が叫ばれている今の時代に、「生徒のための休日返上を美徳とする」価値観をさりげなく植えつけてしまっていると感じてしまいました。
この発言は、若手の先生の働き方や価値観に少なからず影響を与えます。
管理職の「何気ない一言」が、職場の文化をつくっていくのです。

管理職がその価値観でいる限り、学校全体の働き方は変わっていかないと感じました。
現実的な対処法

このつらさ、どうすればいいんだろう…。
そんなふうに悩んでしまう人も多いと思います。
苦手な管理職と出会ってしまっても、自分か相手が異動しない限り、数年間はその環境で働き続けなければなりません。
「逃げ場がない」という感覚は、じわじわと心を追い詰めていきます。
ここでは、異動を前提としない「現実的な対処法」をいくつか紹介します。
① まずは「上位の管理職」に相談する
まずは、パワハラを行っている、あるいはパワハラ気質の管理職の「上位の管理職」に相談してみてください。
つまり、教頭によるパワハラであれば副校長・校長、副校長によるパワハラであればその上にあたる校長に相談することが一つの選択肢です。
ただし、校長と副校長・教頭の関係性や職場の雰囲気によっては、「ちゃんと取り合ってもらえない」「相談したことが相手に伝わってしまう」というリスクもあります。
相談する前に信頼できる同僚に状況を共有しておくなど、自分を守る準備をしておくことをおすすめします。
また、いま苦しんでいる原因が校長にある場合は、次の②の選択肢を検討してください。
② 教育委員会の相談窓口に連絡する
学校内での解決が難しい場合は、各都道府県の教育委員会に設置されている相談窓口に連絡する方法もあります。
ただし、正直に言えば、相談したからといって即座に状況が改善するわけではありません。
対応までに時間がかかったり、「様子を見ましょう」で終わることも少なくないのが現実です。
私も同僚との人間関係に悩んでいる時に、教育委員会の総務室宛にメールを送ったことがありますが、「管理職に相談し、それでも解決しなければ再度ご連絡ください」と言われてしまいました。
その時の内容については関連記事で紹介しています。
それでも、「相談した記録を残しておく」という意味では有効な手段です。
もし後々問題が大きくなった際に、早い段階から相談していた事実が重要になることがあります。
③ 記録をつけておく
①②の対応と併せて、可能な限り文面で記録をつけておくこともおすすめします。
パワハラの証拠は残りにくいですが、日時・場所・言われた内容・その時の状況をメモに記録しておくことが大切です。
いざというときに「事実の積み重ね」が自分を守る武器になります。
音声データを残すことは難しいかもしれませんが、あまりにも言動がひどい場合などは録音も検討してみてもいいかもしれません。
それでも解決しない場合は「転職」も選択肢の一つ
ここまで「現実的な対処法」として3つ紹介してきたものの、

そんな簡単に解決したら苦労してない…。
と感じてしまう人も多いと思います。
学校では文科省の指針に基づき、生徒向けに「体罰・セクハラアンケート」を実施していますが、多くの自治体では教員向けにも同様に「体罰・セクハラアンケート」を実施しているはずです。
私は毎回疑問に思っていたのですが、管理職がハラスメントを行っている場合でもアンケートをまとめているのは管理職です。
さすがに内部で証拠隠滅を行っているとは思いませんが、アンケートを行っているのにもかかわらずパワハラが無くならないのが不思議でしょうがありませんでした。
また、私は「人は簡単には変わらない」と考えており、「生徒を変えることでさえ難しいのに管理職が変わるはずがない」とも感じていました。
様々な対策を講じたうえで、それでも問題が解決しない場合、「転職」を選択肢の一つに入れてもいいと私は思っています。
転職すると何が変わるか
私自身、転職の直接の理由は管理職との人間関係ではありませんでしたが、転職後に気づいたことがあります。
それは、転職して人間関係が「良い意味でドライ」になったということです。
企業では(規模にもよりますが)年度途中の異動が比較的あるため、合わない人間関係がずっと固定されるわけではありません。
「この人と合わなくても、いつかは変わる」という感覚があるだけで、気持ちの余裕がまったく違います。
さらに、多くの企業ではコンプライアンス相談窓口が設置されています。
パワハラ防止法の改正により、企業にはハラスメント対策が義務付けられており、外部の第三者機関に委託して運営しているケースも少なくありません。
学校の相談窓口と異なり、直属の上司を通さず匿名で相談できる環境が整っている点は、大きな違いです。
つまり、問題が起きてから相談する場所があるというだけでなく、そもそもパワハラが起きにくい体質が組織として整備されているという点で、学校とは構造的に異なります。
パワハラから「逃げるための転職」ではなく、「より健全な環境を選ぶための転職」という視点で考えてみるのもありだと思います。
転職は「負け」ではない
「転職したら逃げたことになる」と感じている先生もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
管理職のパワハラによって、心や体を壊してしまってからでは遅いのです。
自分のキャリアと健康を守るための選択は、決して「負け」ではありません。
今の職場で消耗し続けることが、あなたにとって本当に正しい選択でしょうか。

「つらくて辞めたい気持ちはあるけど、本当にそれでいいのか分からない」
「でも、このまま我慢し続けるのも限界かもしれない…」
そんなモヤモヤした気持ちを、まず誰かに話すだけでもいいのです。
私は、今の仕事や働き方にモヤモヤしている先生には、キャリアコーチングをおすすめしています。
キャリアコーチングは転職を決めた人のためだけのサービスではありません。
「今の自分の気持ちを整理したい」「漠然とした不安を言語化したい」という段階から活用でき、転職するかどうかを決めるのはその後で十分です。
登録は有料ですが、初回の無料面談を実施しているサービスも多くあり、試してみる価値はあると思います。
まとめ:あなたは決して悪くない
管理職のパワハラに苦しんでいると、不思議と「自分に問題があるのかもしれない」と思い始めてしまうことがあります。
毎日のように否定され、萎縮した状態で働き続けていると、そうした感覚に陥るのは無理もありません。
でも、はっきり伝えたいことがあります。
あなたは決して悪くありません。
問題は、あなたではなく「その環境」にあります。
今回紹介した、管理職のパワハラに困っている人に向けた対処法は次の通りです。
- 上位の管理職への相談
- 教育委員会の窓口への連絡
- 記録をつけること
ただし、学校という閉鎖的な環境の特性上、これらが根本的な解決につながらないケースも少なくないのが現実です。
そして、それでも状況が変わらないとき、転職は立派な選択肢の一つです。
多くの企業にはコンプライアンス相談窓口が整備されており、そもそもパワハラが起きにくい体質が組織として備わっています。
また、人間関係が固定されにくい環境に移ることで、気持ちの余裕が生まれることもあります。
転職は「逃げ」でも「負け」でもなく、自分を守るための、前向きな決断です。
今すぐ転職の決断をしなくても構いません。
まずは、今のモヤモヤした気持ちを誰かに話してみることから始めてみてください。
話すだけで、気持ちが整理されることがあります。

あなたのキャリアも、あなたの心も、どちらも大切にしてください。
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