こんにちは、【元先生】です。
公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!
「教員を辞めたい」
そう思ったことがある人は、決して少なくないはずです。
長時間労働、生徒・保護者・同僚とのトラブル、休日でも気が休まらない日々…。
「子どもたちのため」という大義名分があるため、弱音を吐くことさえ憚られる教員という仕事の大変さは、私自身痛いほど理解しているつもりです。
それでも、教員からの転職を考え始めた時、

「辞めたら後悔するのではないか」
「教員以外に自分がやれる仕事はあるのか」
そんな不安から、一歩を踏み出せずにいる人も多いと思います。
私自身、公立高校で10年間教員として働いたあと、民間企業へ転職しました。
この記事では、教員を辞めたからこそ実感できた「良かったこと」を、きれいごと抜きで紹介します。

あくまで一個人の体験ですが、今の働き方に違和感がある教員の方が、自分のキャリアを考える材料になれば幸いです。
教員を辞めて良かったこと7選
早速ですが、私が実際に民間企業へ転職して感じた「教員を辞めて良かったこと」を紹介します。
教員時代と比較しながら紹介するので、今の自分の状況と照らし合わせながら見てみてください。
① 残業時間が減り、休日が“本当の休み”になった
民間企業へ転職して、ワークライフバランスはかなり改善されました。
- 月の平均残業時間は30時間超
- 多い月は残業80時間程度
- 最低月1回は土曜出勤あり
- 部活がある場合、休日はほとんどなし
- 月の平均残業時間は15時間程度
- 多い月は残業30時間程度
- 基本的に休日出勤はない
- 休日出勤時は振替休の取得が可能
残業時間が減ったことは言うまでもありませんが、休日に仕事のことを考える機会も激減しました。
教員時代は休日出勤がよくあったことに加え、保護者からの電話連絡も度々ありました。
過去には、同僚から「〇〇先生(私)宛に、〇〇(生徒)の保護者からクレームの電話ありましたよ」と休日に連絡が来たこともあります。
当時は休日でも仕事のことを考えてしまう機会がとても多かったように感じています。
② 人間関係のトラブルによるストレスが激減した
教員として働いていると、相対する人の数が多いため、どうしても人間関係のトラブルに発展しがちです。
- クラスの生徒
- クラスの生徒の保護者
- 授業を持っている生徒
- 同僚・管理職
- 顧客
- 同僚・上司
転職後の人間関係の変化については、「どの職種に就くか」によって大きく影響されます。
私が勤めている会社では、顧客との直接のやりとりが発生しないため、ステークホルダーはかなり限定されます。
「転職したら人間関係のストレスがゼロになる」ということはもちろんありませんが、私の場合、教員時代に比べるとストレスは激減しました。
③ 自分の時間が増え、趣味や自己啓発のために使えるようになった
①の残業時間・休日出勤の減少にともない、転職後は自分のための時間がかなり増えました。
- 平日の帰宅後
- 出勤がない休日
- 平日の勤務開始前
- 平日の勤務終了後
- 平日の帰宅後
- 休日
転職後、繁忙期以外は仕事前にカフェに寄ったり、仕事後に図書館に寄ったりして自分の時間を持てるようになりました。

ブログの記事もこれらの時間に書いています。
また、休日に出勤する必要がなくなったため、旅行等を計画する時も、予定が立てやすくなりました。
④ 業務量の調整がしやすくなった
教員時代は業務量がどれだけ増えても、「残業して対応する」「持ち帰って何とかする」ことが暗黙の前提になっていました。
一方、民間企業では働き方改革や労務管理の観点から、無理な残業は原則できません。
そのため、忙しい場合は「業務量そのものを調整する」という発想が自然に出てきます。
- 自分のクラス・授業は自分で何とかする
- 仕事が終らなければ残業して対応する
- 最悪の場合、持ち帰って仕事をする
- 仕事の優先順位を調整する
- 業務の期日を見直す
- 他のメンバーに仕事を振る
「時間を延ばして解決する」のではなく、「仕事のやり方を見直して解決する」という考え方に変わったのは、大きな違いでした。
⑤ 「正解」の見えやすい仕事ができるようになった
教員時代は、明確な「正解」が存在しない仕事が多くありました。
- 生徒指導・生活指導全般
- 授業の良し悪し
- 保護者対応・クレーム対応
- 学級経営・クラス運営
仮に同じ指導を行うにしても、生徒・保護者・管理職、それぞれの立場によって「正解」は変わり得ます。
授業や保護者対応、学級経営においても、明確な「正解」や評価基準は存在しません。

「自分の当時の選択が正しかったのか」は今でも分かりません。
- 業務の「完了の状態」がはっきりしている
- 期ごとの納期が示されている
- チームの目標が設定されている
- 評価基準が示されている
転職後の業務においては、「何を優先して」「どこまでやって」「どの状態を目指すのか」が見えやく、目指すべき「正解」が明確です。
教員の仕事は、正解が見えづらいからこそやりがいがあり、価値のある仕事だと思います。
一方で、私自身は「正解が言語化され、共有されている環境」の方が力を発揮しやすいと感じました。
⑥ 多様な働き方を知ることができた
民間企業に転職して、多様な働き方があることを知りました。
- 固定の出勤時間
- 正規採用(常勤)
- 非正規採用(臨任・非常勤)
- 時差出勤
- 在宅勤務
- 正規採用
- 派遣契約
- 業務委託
- 副業可能(条件あり)
教員時代の勤務時間は固定されており、コロナ禍を除いて在宅勤務をすることはできませんでした。
一方で、転職後は週2回程度の在宅勤務が可能で、事情がある場合は前後1時間の時差出社ができます。
また私自身は正規採用の身として働いていますが、職場では派遣契約や業務委託という雇用形態で勤めている社員の方もいます。
そして、公務員時代と最も異なる点が「副業が可能である」ということ。

教員を辞めたら仕事なんてないんじゃないか…。
と、転職前は悩んでいた時期もありましたが、転職して多様な働き方があることを知れたことは、自分にとって大きなメリットです。
⑦ キャリアの選択肢が圧倒的に広がった
個人的に「転職して良かった」と思える一番の理由がこれです。
- 学校間の異動
- 管理職を目指す
- 行政への人事交流
- 管理職を目指す
- プロジェクト異動
- 部署異動
- グループ会社への転籍
- 再転職
- 副業
- 教員に戻る
教員は良くも悪くも、キャリアの分岐が限られています。
本格的に転職を考え始めたのが教員10年目、当時32歳だったこともあり、

あと30年以上教員を続けるのか…。
と閉塞感を感じていました。
一方で転職後は様々なキャリアの選択肢があります。
現在は、今の職場で経験を積み、他のプロジェクト・部署、あるいは別の会社への転職も視野に入れながら仕事をしています。
民間企業へ転職して2年目、まだ「教員に戻る」ことは考えていませんが、選択肢の一つとして残せたことは大きいと感じています。
転職するべきかどうか迷ったら
今回は、私が民間企業に転職して感じた「教員を辞めて良かったこと」を7つ紹介しました。
個人的には「転職して良かった」という思いが強いですが、私は必ずしも「今の働き方に違和感がある全ての教員が転職するべき」だとは思っていません。

転職するべきかどうかはどうやって判断すればいいんですか…?
と悩んでしまう方も多いと思いますが、まずは今自分が抱えている「悩み」「不満」「モヤモヤ」を言語化することをおすすめします。
言語化した「悩み」「不満」「モヤモヤ」の解決策が転職しかないなら転職するべきですし、現職のまま解決できるようであれば、教員を続けることも正解になり得ます。
また、「教員を辞めたい」と思うのは決して「あなたが弱いから」ではなく、学校という組織の構造的な問題が原因である場合も多いです。
「教員を辞めたい」と思ったときの対処法は関連記事で具体的に紹介しています。
転職するべきかどうかの判断を一人でするのが難しい場合、キャリアコーチングの利用も選択肢の一つに入れてみてください。
転職エージェントと異なり、キャリアコーチングは転職を前提としていないため、「辞めるかどうか迷っている」段階での利用も可能です。
有料のサービスであるため、全ての人におすすめはできませんが、関連記事でおすすめのキャリアコーチングについて紹介しています。
まとめ:「辞めて良かった=教員が悪い」ではない
今回の記事では「教員を辞めて良かったこと」を紹介しましたが、これは決して
「教員という仕事が悪い」
と言いたいわけではありません。
教員には、教員にしか経験できないことや、大きな存在価値があります。
ただし、教員という仕事がその人に合う・合わないは確実に存在するとも感じています。
もし今、
- 今の働き方に強い違和感がある
- 定年まで続ける未来が想像できない
- でも辞める決断が怖くてできない
そう感じているなら、「外の世界を知る」だけでも、視野は大きく広がります。
辞めるかどうかを決める前に、選択肢を知ること。
それだけでも、今の苦しさは少し軽くなるかもしれません。






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