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【教員からの転職はなぜ難しいのか?】10年働いた私が感じた“3つの理由”を解説

②情報収集期
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こんにちは、【元先生】です。

公立高校の先生として10年働き、2025年春に民間企業に転職しました!

先生
先生

「教員からの転職って難しそう…。」
「未経験で民間企業に転職できるのかな?」

「教員からの転職」を考え始めたものの、情報も少なく、疑問やモヤモヤを抱えていませんか?

私もまったく同じ気持ちを抱えながらも、最終的に10年間働いた教員を辞め、民間企業への転職を決意しました。

この記事では、私自身が転職活動を始めて痛感した「教員からの転職が難しい3つの理由」を、経験に基づいてわかりやすく解説します。

結論から言うと、「教員からの転職」が難しいのは

教員からの転職が難しい理由
  • 退職・入社のタイミング
  • 圧倒的な情報量の少なさ
  • “公務員の安定”という強すぎる鎖

この3つが大きく関係しています。

私の実体験からも、「教員からの転職」は確かに難しいですが、この記事を読めば、

この記事を読めば
  • 教員からの転職が難しい本質的な要因
  • 教員からの転職の準備の仕方
  • 教員からの転職で抑えるべきポイント

を整理することができ、必要以上に悩む時間を減らすことができます。

あなたがもし、

先生
先生

「今の働き方にモヤモヤしている。」
「実際に転職を考え始めている。」
「でも一歩踏み出すのが怖い。」

そんな状態なら、この記事はきっと役に立ちます。

元先生
元先生

難しいからこそ、その原因を知り、対策を立てることが重要です!

教員からの転職はなぜ難しいのか?

「教員は社会経験がない」

これは世間一般によく言われることで、社会経験がないことが原因で「教員から民間企業への転職は難しい」と考えている人も多いと思います。

確かに私のように、大学卒業後すぐに教員になった人が「社会経験がない」と言われても、その通りだと認めざるを得ません。

しかし、10年間学校現場で教員として働き、その後実際に転職活動を経て民間企業へ転職した私が考える「教員からの転職」が難しい理由は大きく異なります

それは、学校そのものが持つ制度的・構造的な問題です。

教員からの転職が難しい理由
  • 働き方が年度のサイクルに大きく縛られる
  • 教育現場には転職の文化がない
  • 公務員としての安定が強力すぎる

こうした要素が重なることで、「教員からの転職」は民間企業以上にハードルが上がってしまうのです。

元先生
元先生

3つの理由についてそれぞれ深掘りしていきます。

理由①:退職報告と求人が出るタイミングがずれる

教員の仕事は【4月に始まり、翌年3月に終わる】という鉄壁のサイクルで動いています。

学年・クラス・教科・授業・グループ・部活等、どの業務も「4月から翌年3月まで」の予定が組まれ、途中で誰かが抜けたり、代わりに人が入ってきたりすることは基本的に想定されていません

そのため、仮に年度途中で辞めることになると、

先生
先生

「他の先生や生徒・保護者に迷惑がかかる…。」
「職務放棄のように感じてしまう…」。

と考える先生が多くなり、転職を考える場合、ほとんど必然的に【4月1日入社しか選択肢がない】という状況になります。

一方で、民間企業の中途採用では2〜3ヶ月以内に入社できる人を求めており、4月入社の求人が出るのは12月以降というケースが多いです。

しかし、多くの自治体では意向調書の提出締切が年内のはずです。
(私の自治体では9月末が意向調書の提出締切自己都合退職の報告締切は12月上旬でした。)

つまり、【教員からの転職は、民間企業の転職市場の流れと完全にズレている】という状況になります。

2027年4月入社で民間企業への転職を想定した場合、スケジュールのイメージは次の通りです。

2027年4月に転職を目指す場合

2026年10月:「退職」で意向調書を提出
2026年12月~:エントリー開始
(▶内定が出た場合)
2027年3月31日:退職
2027年4月以降:入社
(▶内定が出なかった場合)
2027年3月31日:退職
2027年4月以降:転職活動継続…?

実際、私は転職を意識し始めた2023年の12月頃、転職エージェントから「2025年4月入社希望の場合、今できることは無いので来年の今頃また相談してください。」と言われました。

もし学校のスケジュールに忠実に従って転職活動を行う場合は、内定を得る前に「退職する」と意向調書で申告する必要があるという点が、「教員からの転職」を難しいものにしています。

元先生
元先生

公務員の安定を捨てる覚悟を“先に”求められるのは、精神的にかなりきついですよね。

理由②:身近に転職経験者がいないことによる情報量の少なさ

一般的に教員の転職者数とその割合は、民間企業に比べて非常に低いです。

実際に文部科学省が公表している統計調査のデータから、公立高校教員の転職者の割合の概算値を算出してみました。

公立高校教員の転職者数とその割合
  • 令和3年度公立高校教員の転職者数:651人(※1)
  • 令和4年度公立高校教員の総数:151,977人(※2)
  • 転職者数の割合:約0.4%

(※1 令和4年度学校教員統計調査 結果の概要(確定値) より引用)
(※2 学校教員統計調査 / 令和4年度 第1部 高等学校以下の学校及び専修学校,各種学校の部 学校調査 より引用)

同じ年度の統計調査ではないため、正確なデータではないものの、教員からの転職者数とその割合がいかに低いかが分かると思います。

そのため、身近に「教員から民間企業へ転職した人」はほとんどいないというのが現状です。

また、学校には「民間企業→教員」というルートで教員になった人はいますが、「教員→民間企業」という逆のルートを辿る人は(当たり前ですが)いません。

そのため、教員として働いていると、

  • 教員から民間企業へ転職した人の情報
  • 教員からの転職活動のノウハウ

こうした情報がほとんどゼロに近い状態です。

また、学校は閉じられた世界であり、「生徒のため」という目的があるため、つらくても弱音を吐きにくい環境であることがほとんどだと思います。

「転職について相談する相手がいないこと」や「転職についての情報が簡単に得られないこと」が、転職そのものの難易度の高さにつながっています。

理由③:“安定”を失う怖さが大きすぎる

民間企業に転職してみて、改めて感じる教員の強みが「公務員としての圧倒的な安定」です。

教員の強み
  • 毎月ほとんど一定の給料がもらえる
  • 安定したボーナスが年2回もらえる
  • 年1回ほとんど確実に昇給がある
  • 住宅ローンの審査が通りやすい
  • 各種福利厚生が充実している
  • 一定期間勤めれば退職金もしっかり支給される

この安定感は、民間企業ではなかなか手に入りません。

元先生
元先生

私の勤めている会社でも「業績悪化による人事制度の変更(基本給ダウン)」や「上期・下期の評価の結果、昇給できなかった」ということがありました。

また、賛否両論はあるものの、令和8年には学級担任の手当が加算され、教職調整額の水準を令和12年までに10%に引き上げるなど(※3)教特法の改正も行われました。
(※3 文部科学省 教師の処遇改善 より引用)

教員の仕事は忙しくて大変なことも多いですが、その分安定している。

だからこそ、転職するときの「安定を失う恐怖」が大きい

これが、教員が転職に踏み切れない根本的な理由のひとつと言えるでしょう。

教員からの転職で大切なこと

先生
先生

じゃあ、教員からの転職は難しいってこと…?

ここまでの説明を聞いて、そのように感じてしまった人もいるかもしれません。

結論から言うと、教員からの転職は「正しい準備を行えば十分可能」であると私は考えています。

元先生
元先生

ここからは、教員からの転職を検討するうえで大切なことを紹介していきます。

① モヤモヤを言語化し、自分の気持ちを整理する

実際に転職を考え始めた場合、「転職サイトに登録」「転職エージェントに登録」といったアクションが最初に思い浮かぶと思います。

もちろん転職に向けて行動することも大事ですが、もしまだ自己分析が済んでいない場合、まずは今自分がモヤモヤしている要因を言語化し、気持ちを整理してみてください

私もそうでしたが、教員経験しかない場合、自己分析をしたことがない人も多いと思います。

私のおすすめする自己分析に関する書籍については、関連記事を参考にしてみてください。

書籍のワークを通じて、自分の「価値観」「得意なこと」「好きなこと」を言語化できると、今の仕事にモヤモヤする要因が分かり、転職するべきか教員を続けるべきか判断しやすくなります

自分で書籍のワークを進められそうであれば、実際に手を動かしながらワークを進め、自己分析に取り組んでみてください。

私は当時「転職することを前提」に自己分析に取り組んでいたため、キャリアコーチングに登録して自己分析から伴走してもらっていました

有料であるため全ての人におすすめできるサービスではありませんが、初回無料面談を実施しているキャリコーチングも多く存在します

おすすめのキャリアコーチングについては、関連記事で紹介しています。

② 教員と民間企業を様々な面から比較する

自己分析を実施すると、自分の「価値観」「得意なこと」「好きなこと」がはっきりし、「どんな仕事が向いているか」や「どんな働き方をしたいか」といったことの解像度が高まるはずです。

そこで初めて、教員の仕事と民間企業の仕事を様々な面から比較してみてください。

比較するポイント
  • 月収・ボーナス・年収等の収入
  • 休暇制度や手当等の福利厚生
  • 年間休日数や夏休み等の休日
  • 在宅勤務やフレックスタイム等の働き方
  • 業務内容や今後の事業の成長性

自分の価値観や得意なこと、好きなことがはっきりすると優先順位が明確になり、比較しやすくなると思います。

「安定した生活基盤」を優先したい人にとっては教員の働き方が向いているかもしれません。

逆に、「プライベートの時間」を優先したい人にとっては、仮に年収が下がったとしても、ホワイトな働き方ができる民間企業の方が向いているかもしれません。

個人のキャリアの選択に正解はないものの、自己分析をして優先事項を明確にしたうえで、十分な比較をして選択しないと、将来的に後悔してしまう可能性が高くなってしまいます。

元先生
元先生

私が実際に転職して感じた「教員と民間企業の違い」については、関連記事を参考にしてください。

③ 転職を決意したら、逆算してスケジュールを設計する

「教員からの転職はなぜ難しいのか?」で述べた通り、教員からの転職を考える場合はスケジュールの設計がとても重要になります。

自分のタイミングで転職活動を始め、「いい条件の内定が出たら年度途中でも退職する」ということも不可能ではありませんが、真面目な先生ほどその選択はできないと思います。

元先生
元先生

私もその選択はできなかったし、したくありませんでした。

「4月1日入社」で転職を目指す場合は、逆算してスケジュールを設計しなければなりません。

夏休み等のまとまった時間が取れる時に、自己分析や企業分析に十分な時間をかけ、可能であれば意向調書提出の前、少なくとも退職届提出の前には内定を1社以上獲得しておきたいところです。

私の転職活動の経験をもとに作成した【教員転職ロードマップ】については、関連記事を参考にしてみてください。

私はキャリアコーチングに登録していたため、エントリーを開始するタイミングや退職を伝えるタイミングなどをメンターの方と相談しながら進めることができました。

前述の通り、キャリアコーチングは有料であるため、全ての人におすすめできるものではありませんが、転職を決意した場合は転職エージェントの登録は必ず必要になってきます。

転職エージェントの登録がまだで、「どのエージェントにすればいいか迷う」という人は、関連記事を参考にしてみてください。

まとめ:教員からの転職は難しいが、決して不可能ではない

最後に、記事の内容を整理します。

教員からの転職が難しい理由は、決して「教員に社会経験がないから」ではなく、学校そのものの制度・構造的な問題によるものです。

教員からの転職が難しい3つの理由
  1. 退職報告と求人が出るタイミングがずれる
  2. 転職情報が手に入らず、相談相手もいない
  3. 公務員の安定を手放す心理的ハードルが高い

転職活動を進めるなかで、実際にこの3つの問題にはとても悩まされました。

しかし、適切な準備と十分な対策を行えば、教員からの転職は実現可能です。

教員からの転職で大切なこと
  1. モヤモヤを言語化し、自分の気持ちを整理する
  2. 教員と民間企業を様々な面から比較する
  3. 転職を決意したら、逆算してスケジュールを設計する

教員からの転職は確かに難しいし、実際に民間企業に転職してから感じるギャップや大変さも存在します。

しかし同時に、学校では発揮しきれなかった「自分の価値」が、民間企業で評価される機会は必ずあるとも思っています。

繰り返しになりますが、個人のキャリアの選択に正解はありません。

元先生
元先生

「将来後悔しない選択」「自分が納得して働ける選択」ができるように行動してみてください。

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