こんにちは。元先生です。
これまで「自己紹介②」では教員になるまでの経緯を、「自己紹介③」では初任校での5年間をお話ししてきました。
今回は、異動後の5年間と、なぜ転職活動を始めようと思ったのか、そして当時考えていたことについてお話しします。
異動後の5年間を振り返って
働き方は大きく改善
2校目の学校では勤務時間が大幅に減り、ワークライフバランスは格段に良くなりました。
初任校では部活動に多くの時間を費やし、年間休日は30日以下。
一方で異動先では土日の出勤はほとんどなく、年間休日は約120日。
月の残業も平均30時間ほどで、プライベートの時間も確保できるようになりました。
仕事と生活のバランスを整えられたことは、何より大きな変化でした。
職場の人間関係の難しさに苦しんだ
一方で、人間関係には大きく悩まされました。
職場では先生同士が衝突する場面も多く、特に異動初期は職員室に居づらく感じていました。
何度も管理職に相談したり、授業のない時間は図書室で過ごしたりしたこともあります。
精神的に追い詰められた時期もありましたが、何とか持ち直し、異動後3年目からは落ち着いて働くことができました。
生徒との関わりの中で見えた「変化」
先生としての最終年度は3年生の担任を務め、生徒との関係も比較的良好だったと思います。
忙しい時期はあるものの、穏やかな気持ちで仕事に向き合えるようになりました。
初任の頃は、まさか休日にカフェでnoteの執筆をする日が来るとは思ってもいませんでした。
転職を考え始めた理由
この働き方を一生続けられるのか?
「先生の仕事は素晴らしい」と今でも思っています。
しかし、「65歳までこの働き方を続けられるか? 」と考えたとき、不安がよぎりました。
管理職の先生方の姿を見ていると、仕事量の多さに圧倒されます。
また、少子化が進む中で、教員採用試験の倍率も低下。
今後の教育現場はさらに厳しくなるのではと感じています。
「子どもが好き」と言い切れなかった自分
意外かもしれませんが、私は「子どもが大好き」と胸を張って言えません。
どちらかというと、どう関わればよいか分からないタイプです。
楽しそうに生徒と接する先生方を見て、いつも尊敬していました。
自分は真面目に誠実に仕事をしてきたつもりですが、「近寄りがたい存在」になってしまうことも多かったと思います。
「生きる力」を身につけたい
異動後は時間に余裕ができ、英語の勉強を再開。「英検1級」と「TOEIC900点以上」を取得しました。
その過程で、自分には“生きる力”が足りないと感じたのです。
公務員として安定していても、「先生を辞めたら何も残らない」。
そんな状態を変えたくて、転職を意識し始めました。
当時考えていたこと
転職活動=転職ではない
転職を考え始めていた2024年頃は、「転職活動=必ず転職」という考えではありませんでした。
まずは自分の市場価値を知り、納得できる選択をするための準備期間だと捉えていました。
気持ちは転職8:現職2くらい。
でも、進めていく中で「やっぱり教員を続けたい」と思えば、それも選択肢の一つだったと思います。
広い視野で企業を探す
これまで就職活動をしてこなかった分、当時は業界研究や企業分析について一から学び直しました。
30代半ばの転職は簡単ではありませんでしたが、焦らず丁寧に準備を進めたことで、後悔のない挑戦・選択ができたと思っています。
発信は続けていく
当時noteを執筆している時も考えていたことですが、「先生の転職」や「働き方のリアル」は今後も発信していきます。
自分自身の記録であると同時に、「転職を考える先生の背中を少しでも押せたら」という思いで書いています。
まとめ
これまで自己紹介として、【教員になるまでの経緯】【初任校での5年間】【異動後の5年間と転職に至るまで】についてお話してきました。
私自身は様々な葛藤やモヤモヤを抱えながら10年間教員として働き、最終的には転職することを決断しました。
もちろん「教員を続ける」というのも正しい選択肢の一つだと思います。
ただし、教員として頑張ってきたあなたが「このままでいいのかな」と感じるのは、決して悪いことではありません。
転職は、これまで培ってきた経験を生かして新しい世界に踏み出すチャンスです。
まずは焦らず、自分が何を大切にしたいかを整理するところから始めてみましょう。
あなたの次のキャリアが、より自分らしく輝けるものになることを願っています。


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